新車販売が先細る中の新たな一手
カーシェアやライドシェアの台頭により所有から使用へへとクルマビジネスの環境が大きく変化しています。
かのトヨタでさえ、サブすクリプションを開始。
これまでの新車販売をメインとした商売からの脱却を模索しているようにも見えます。
Maasって何?
というわけで、販売に頼らずにカーシェアリングやら貸出やらライドシェアなどを総合的に活用し、マイカー以上の価値を提供する
これをMaas(モビリティ・アズ・ア・サービス)と呼ぶようですが、この方向に自動車業界もシフトしていくのではと勝手に思っています。
トヨタのサブスクリプションサービス開始も、Maasとも言えますし、自動運転車を活用して、過疎化地域に移動型スーパーを走らせるのも、Maasの一環とも言えます。
異業種の参入も増えるかも
Maasという意味で考えると、クルマに関連するもの全てがこのサービスに当てはまるのかと。
クルマとは切っても切れない関係。
そこにビジネスの商機ありと異業種の住友商事が参入しました。
欧州の駐車場大手Qマーク・オペレーションズ・ホールディングスを買収。北欧3カ国の駐車場運営事業に乗り出したというわけです。
世界的にもクルマの新車販売台数は厳しくなる一方。とは言え、クルマを停める場所は、さほど影響を受けない。将来的にも商売になると踏んだのでしょう。
駐車代だけじゃない広がり
従来の考え方では、駐車代位しか儲けのネタは考えられませんでした。
が、住友商事の考えるビジネスは駐車場を起点にして、様々なサービスを提供するというもの。
例えば、メンテンナンスであったり冬用タイヤの交換、宅配ボックスなどのサービスなどなど。
駐車場がある意味、地域の便利屋さんになる可能性を秘める有望な場所へと変化させちゃう所に視点のするどさを感じました。
勝手に予想。こんな未来
EVが普及すれば充電ステーションの設置、カーシェアリングが普及すれば乗り捨ての場所として、ライドシェアが普及すれば乗客との待ち合わせ場所としても活用できます。
他にも飲食店やガソリンスタンドの併設なんかも考えられます。
このように駐車場と言っても見方を変えれば色々と商売の切り口は考えられる。
Maasの視点で考えると駐車場ビジネスもまた欠かせないピースになるのかなと。
遠い将来にはコンビニ変わる街のライフラインとして、駐車場が重宝されるかもしれませんね。
とは言え、コンビニがこのビジネスに参入する方が先かもしれませんが・・・