26期連続増配
2015年度で26期連続の増配を記録した花王。26年前と言えばまだ昭和。ネットも携帯電話もない時代から、今の今まで増配し続けているのだから、ビックリ仰天。
なくてはならない花王製品
花王と言えば、洗剤、ヘアケア製品など多岐にわたる商品を展開てしていますが、小売業界にとっては品揃えをしていく中で、なくてはならない商品というのだから、そのブランド力の強さといったらうらやましい限りです
ブランドであげれば、洗剤のアタック、洗顔料のビオレ、紙おむつのメリーズと息の長いブランドを数多く持っているのですから、納得がいきます。
連続増配も一時危機的な状況に
連続増配も順風満帆ではなかったようで、カネボウを買収した時には、無借金経営から約4,000億円の有利子負債を抱え、その後にリーマンショックが起き、2005年度から5期連続で減益を経験。
が、こんな厳しい時にも、粛々と増配を進めていたというのだから、凄まじい体力とでも言いましょうか・・・
花王にとっても、株主の期待に応えることは、長期安定株主確保に繋がるようで、お互いにとってメリットがあるようです。
増配の決め手はキャッシュフロー経営
この増配を可能にしているのは、キャッシュフロー経営。そもそも純利益を基にしていたら、減益の時には増配はできませんが、手元に潤沢な資金があれば、配当に回わすこともできます。
EVA経営に舵を切る
1999年にEVA(経済付加価値)経営指標を中核に据えたことが大きいようです。EVAは投下資本に対するリターンを表す株主視点の指標。この経営方針に基づき、花王はキャッシュの優先順位を、成長投資、継続的配当、自社株買いと決め、それが株主に評価される好循環を生んでいるように見えます。
海外にはもっと上が・・・
海外に目を向けると、50期連続で増配している会社もおり、花王も追う立場にいるようで、まだまだ挑戦は終わらないといった感じです