土木と言えば・・・
ランニング姿で桑を持って穴を掘り、怖いお兄さんだらけ。一輪車にてんこ盛りの土をヨレヨレになりながら運んだものの、すってんころりして親方に怒鳴られる。
そんな粗暴な印象しか持っていませんでしたが、今回紹介するSOEIホールディングスはそんなイメージとは全くかけ離れ、インテリジェンスな感じ。
この会社を通じて知り得たことをカンタンに紹介します。
地下水調査って何?
土を掘ると無縁ではない土木業ですが、その作業の中で切っても切れないのが地下水の存在。
東電の福島原発でも地下水に相当悩まされていますが、そもそも日本は地下水が多い土壌。
んで、建物を作る際に地盤工事をするわけですが、その際に止水と呼ばれる作業が発生します。
この作業に強みを持つのが、SOEIホールディングスなのです。
止水作業に優れるSOEIホールディングス
薬液注入工法で地盤の止水性や強度を高めるわけですが、この作業において、薬液の注入場所や深さ、薬液の組み合わせなどでかなりのノウハウを持っています。
実績もこれまたすごい。北陸新幹線の飯山トンネルをはじめ、中央環状線の大橋ジャンクション、大型案件をも数多く手がけています。
人材不足に対応
そもそも土木業は、需要変動が大きい。今は震災や東京五輪などで旺盛な需要に支えられ、基本は公共事業が中心。このような状況だから常時人を雇うことはなかなか体力的に厳しい。なので、足りないスタッフは外注に頼まざるをえない。
これって土木に限らず、他の業界にも言えること。
かつかつの人員で何とか仕事を回していても、大型案件が入ると人が足りない。諦めてしまうか外注を増やすかで何とかしのぐわけですが、その分、利益がうっすくなってしまう。
そこでSOEIホールディングスでは、マルチタスク化を推進。
これって星野リゾートでも同じことをしていましたね。
一人のスタッフが受付、清掃、調理場をこなすというもの。
SOEIホールディングスは、現場での作業員という仕事に加え、マネジメント、そしてオフィス業務全てを一人でこなせるよう、人材育成に相当力をいれています。
これによりヒマーな時でも、きっちりと仕事が回る仕組みを構築しているそうです。
東京五輪後を見据えて
大型案件で忙しいのはいいけれど、終わった後に恐ろしく暇になり、業績が右肩下がりになっちゃうのはよくある話。
次の商売の種の育成を疎かにしていたのが原因。
SOEIホールディングスでは既に先を見すえ、海外事業にも着手。インドネシアやバングラディッシュで地盤改良工事を手がけています。
まとめ
止水という専門的な分野に特化して技を磨き、かつ事業を継続して運用していく仕組みづくりもしっかり構築。
色々と気付かされるものばかりでした。