目指せ世界のトップ10入!「味の素」

国内では敵なし

食品メーカーの味の素。万能調味料の味の素にはじまり、コンソメ、ほんだし、CookDoなど馴染みの商品がズラリ。

国内食品メーカーの時価総額では、明治、キッコーマン、日清食品の名だたるメーカーを抑えて堂々の1位。なのに世界に目を転じれば、トップ10にも入らない。

味の素

世界の壁は相当厚い。

巨像の二強

時価総額比較で見ると、1位はネスレ。コーヒーでおなじみですね。次いでユニリーバ。食品メーカーで見るとこの2社がダントツ。んで、味の素の順位は16位。10位に位置する米ホーメルフーズとの差はあと僅かという所です。

という訳で、今、味の素では世界トップ10に向けた取り組みがなされています。

分子

特に気になったのが社長インタビューにあったユニークネスという言葉。言い換えれば個性。ダノンが乳製品だとすれば、味の素はアミノ酸だと。

色んな所に使われているアミノ酸

例えば僕も常用しているアミノバイタル。スポーツをした後に飲むと疲れにくいという訳で大変重宝していますが、名前の通りアミノ酸が含まれています。

飼料

他にも乳牛用のサプリやガン検診に使えるもの、コンビニのおにぎり、きわめつけはパソコンのCPUなどなど、多岐にわたり、使用されています。

が、悲しいかなあまり知られていないとうのが実情です・・・

コモディティからの脱却

中でも飼料用リジン(アミノ酸の一種)を大量生産・大量販売することで、2000年代には全社利益の約3割を稼ぎ出していました。が、コモディティ商品でもあり市況の影響を受けやすい。

大量生産でシェア重視を狙いましたが、これが裏目に出てて、2008年には赤字に転落。

これを機に従来の大量生産・大量販売という商売からの脱却を目指し、高付加価値の商品開発の力を入れることに。それが医療系分野でした。

再生医療に欠かせないアミノ酸

iPS細胞で知られる山中教授からのお誘いを受け始まったiPS細胞用の培地

そもそも30年前から再生医療の研究を進めていたけど、iPS細胞は未開。最初は不安視されていましたが、一発の試作品で成功。

研究

今では日本のiPS細胞研究者の間では味の素の培地はデファクトスタンダードになっているそうです。

まとめ

てな訳で、コモディティ化から高付加価値への転換に成功した訳です。再生医療は今後市場の拡大が見込まれるだけに味の素のユニークネスを存分にアピールできるものになると思います。

今回の記事に触れて、どの業界もコモディティ化すると業績が停滞または赤字に転落してまうんだなと改めて実感。

良き時は、それだけに邁進し、新しい事を考えることを忘れ、思考停止に陥るというワードがやけに心に響きました。

調子が良い時こそ次の商売のタネを蒔かないと後で、大きな痛手を負うだなと。大変勉強になりました。