糖質ゼロビルって色々な意味で結構大変なことみたい。キリン、サントリーの挑戦

糖質ゼロビールの苦い経験

糖質ゼロビールと言えば、数年前に発売されたサッポロだったかな、ダイエットというビール。

工藤静香のCMで「軽くヤバい」というキャッチーな言葉に騙されて飲んだものの、水で薄めたようなとても口にできるような味じゃない。

よくもこの味で、商品化できたなと軽く怒りを覚えました。それ以来、健康系ビールには全く手を出さず今に至るわけですが、その後も糖質ゼロ系ビールが続々と発売するのを見るにつけ、一定の需要はあるんだなと感じました。

ビール

ありそうでなかったビールの健康系

これまでの健康系ビールはと言えば、第3のビールであったり、発泡酒が中心。本丸となるビールはどのメーカーも手を出しませんでした。

というのも、これまでのビール種に比べ、糖質ゼロにするのは色々とタカーいハードルがあったようです。

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まずは味が落とさずというのが大変

まずは問題となるのが味。糖質ゼロに味変するとなると、ビールのおいしさが減少していくという残念な反比例が状態が起きてしまい、結果、まずいビールに仕上がってしまう。

糖質の元は麦芽に含まれるでんぷん。麦芽を少なくすればでんぷんも少なくなり糖質も落ちる。けど、味も一緒に落ちちゃう。

ので、サントリーの場合は、麦芽中のでんぷんを分解し、糖質ゼロになるまで発酵させる製法を編み出し、製品化にこぎつけました。

ので、従来は新製品の開発に3年近くの時間を要する所を、サントリーの場合は5年もの歳月を費やしたようです。

途中で何度も心が折れかけたという技術者の声を聞くに、相当な苦労したことが伺えます。

何よりも怖いブランドの毀損

もう一つのハードルがブランドの毀損。ビールメーカーの看板商品ともなる本丸商品で、味が落ちた、まずいという評価をされてしまうと、既存ブランドのイメージを落とすことも十分に考えられます。

何十年もかけて築き上げたブランドイメージが1日にして崩壊してしまう。そんな恐怖、プレッシャーもあったことでしょう。

けど、需要は底堅いことは確か。商品化にゴーを出した経営陣も相当な覚悟を決めてのことだったのでしょう。

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両社とも予想を超える売れ行きにホクホク

そんな生みの苦しさを経て誕生した糖質ゼロビール。キリンの一番搾りは過去10年に売り出したビール新商品で最速のスピードで1億本を突破

サントリーも当初計画の1.2倍の売れ行きで、こちらもまずまず出足となりました。

5年前から、両社とも競合他社に先んじての開発と思っていたのに蓋を開けてみたら、他社でも同じことをしていたことに驚いたとともに、健康系ビールの需要ありは間違いなかったと確信したことでしょう。

この先、他社も追随する可能性があり、ビールでも糖質ゼロがひとつのトレンドになることは間違いないでしょう。

酒税法改正で若干お安くなったビール。第三のビール、発泡酒にオサレ気味ですが、挽回する可能性も大いにあり、今後の動向に注目していきたいと思います。

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