ビール業界の巨像。ABインベブって初めて聞いたよ。

ABインベブ飲料食品メーカー

日本のシェアなんて世界でみたら・・・

世界のビールシェアでNO.1のABインベブというベルギーの会社。

全世界で3割のシェアを持ち、日本のビールーメーカーをまとめても4.8%。その規模がいかに凄いのかがわかります。

その歴史はM&Aの連続攻撃。海外企業との合併を繰り返し、あれよあれよと世界NO.1の座を射止めます。

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わずか25年で世界NO.1

快進撃の始まりは遡ること25年前のブラジルビールメーカーの買収から。国内の2社を合併させて傘下に加えると、国内では向かう所敵なし状態に。

その勢いに任せてお膝元のベルギーのインターブリューを買収。

ABインベブ

極めつけは当時世界NO.1のアンハイザー・ブッシュの買収。あのバドワイザーの会社です。

こうして、投資家と切れ者CEOとの二人三脚で「小が大をのむ」買収劇が進み、あれよあれよと世界NO.1の地位に上り詰めたのです。

自主性よりも徹底した管理

ABインベブの強みは、買収した企業に対して、どんどんと介入していく所。

文化の違いもあり、統合直後は、相手先の企業を尊重し、自主性を重んじるという企業もありますが、そんな配慮は一切なし。

例えばドイツから輸入していたベック米国バドワイザーと同じ工場で作らせたり、ホップの産地をドイツからアメリカに切り替えたりと、シナジー効果を最大限に発揮するためには手段を選ばない

お客から「味が落ちた」と言われてもお構いなし。改革を断行するためにどうしても何かを捨てる覚悟が必要と強い意思を感じます。

人事制度も徹底しているよ。

人事制度も、恐らく買収企業も一緒のルールをしいていると思いますが、これもまた凄い。目標数値に達しないと反省文なるものを提出。「5W1H」に基づき、改善策を提出させ、未達が3回を越すと実質上のクビ。

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まるでJリーグの入れ替え戦のごとく、ローパフォーマンスの社員は降格という名のクビを宣告され、代わって優秀な人材が中途で入社といった具合。

こんな厳しい企業文化にもかかわらず入社希望が絶えないのは世界NO.1シェアのおかげなのでしょう。

社員の「この会社に居心地のよい場所はない」という言葉に意識高い系を感じます。

大丈夫か日本勢

てなわけで、気になるのが日本勢。ABインベブが本気を出せば、いとも簡単に買収されちゃうのではと不安になります。

ビール

買収されたら、味も変わっちゃうし、スーパードライもABインベブ仕様に変わっちゃうのかな・・・

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