いきなりステーキ。なるべくしてなった売却

ステーキ外食産業

マスコミに大きく取り上げられたあの名店が・・・

数年前に、立ち食いステーキ店というありそうでなかったお店をオープンし、瞬く間に有名店となったいきなり!ステーキ。

が、そんな有名店もわずか5年も立たない内に売却という憂き目に合うとは・・・。外食産業の経営がいかに難しいかということを物語っています。

一方、今回の事業売却は必然という声もあります。

失速の原因。その1。イケイケドンドン

いきなり!ステーキが失速した原因としては、社長のワンマン経営を挙げる声が目立ちます。

立地的にいかがなものかと眉を潜めるような場所に出店。とは言え、社員の中で社長に諫言する人はなし。

一部上場とは名ばかりで、ガバナンスが全く効いていない。社長の独断で物事が決まってしまう。

裸の王様となった社長は、さらにアクセルを踏み込み海外進出やら郊外のロード店出店など拡大路線に邁進していったのです。

失速の原因。その2。兵站のびのび

箱はどんどん作られていくものの、肝心の中身がついてこない問題が発生します。

人材教育には2年近くかかるという中で、経験の浅いスタッフを配置したことで料理の質が落ちたようで、この拡大路線中はクレーム件数が鬼のように増えたとか。

箱を増やした結果、逆にいきなり!ステーキの評価を下げることになってしまったのです。

失速の原因。その3。強気の価格設定

店舗オペレーションの不備で満足のいくメニューをお客に提供できないのに、価格は1000円以上というワンマッチ感。

ただでさえ、高価格のメニューで頻繁に利用できない。自分へのご褒美としてお店に足を運んだら期待を大きく下回るメニューが出されてしまっっては二度と足を運びたくないと思うでしょう。

今日他社が1000円以下のステーキメニューを出していることを考えると、なおのこといきなり!ステーキへの期待は高まるのですが・・・。

いつか復活する日が来る。そう信じたい

復活に向けて色々と資金調達に奔走したものの万策尽きたということで、ファンドへの売却が決定しました。

これからはファンドの元で、再起を図ることとになりました。

当初のコンセプト、立ち食いステーキに立ち返り、立地や価格帯なども検討していくとのこと。

ファンドの方いわく、ブランドとしてのポテンシャルは十分あるという考え。

再びマスコミなどに取り上げられ、いきなり!ステーキ復活を高らかに宣言して欲しい。

個人的には品川駅の駅ナカに出店すれば繁盛すると思うですけどね。

出張帰りに立ち寄るサラリーマン、これから旅に向かう人など。時間はないけどステーキが食べられるというのは贅沢この上ないと思うのですが・・・。

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