現場任せ&本部主導はどちらが正解?
陳列方法、接客話法などなど売り場ごとにバラバラだとブランドを毀損してしまう。
てなわけで、分厚いマニュアルを渡されて業務の平準化を目指そうと。
僕も某ファーストフードでバイトしていたときには、メニューごとに調理方法が事細かく記されたマニュアルを元に先輩から指導を受けました。
教える側もマニュアルに沿えば一通りで教えることができるし、ヘルプで他店に行ってもスムーズに仕事をこなすことができます。
マニュアルを使った画一的な指導のメリットはここにあるのかなと。
今回のお話もまさしくそれ。ここ数年、不振に悩むSONYがこの手法を用いて成功を収めるというので記事にしてみました。
インド市場で前年度比3割増し
この仕組はとにかく緻密すぎて凄い。まずは想定顧客の絞込に始まり、価格戦略、陳列方法などを緻密に調査して、販売計画を立てるというもの。
それまでは、現場スタッフ任せ。その人の経験におう所が大きかった。となると、計画を達成している売り場もあれば、そうでもない売り場もあり。まだら状態。
これをマニュアル化して、売り場の陳列から売り場全て平準化しました。
フタをあけて見れば、インド市場のテレビは前年比3割増し。とてつもない成果を上げました。
欧州の成功体験をアジアにも水平展開
この仕組、そもそもは欧州で実施済みのもので2013年からの2年間でデジタルカメラのシェアを約2倍弱に増やしました。液晶テレビにいたっては約3倍増。
素人的には地域的な事情があるので、欧州で成功してもアジアではすんなり行くか疑問と思いますが、さにあらず。
ある意味、世界共通のマニュアルができたと言ってもいいでしょう。
在庫ロスがなくなるというメリット
中の人曰く、「販売実績に応じて行動すれば、無駄な在庫も生まれず効率的な販売体制が築ける」というもの。
在庫がたぶつけば、乱売の元になり、利益も削られますし、確かに理にかなっていると思います。
恐らく日本にも導入?
海の向こうで成功を収め驀進中のSONY。恐らく、この仕組を日本でも導入するんでしょうね。
家電量販店で一際異彩を放つAppleの売り場みたいになっていくのでしょうか。楽しみです。
僕ら世代からしたら、SONY製品を持つことはオサレさん的なイメージがありました。
今のAppleに似たようなブランドイメージです。
この画一的な売り場づくりをきっかけにSONYに復活して欲しいと切に願う今日このごろです。