リッター120円が当たり前
リーマンショック後に、ドンとガソリン代が値下がりしました。それまでが確か140円近かったのが、あれよあれよと100円切る価格まで下落。
やっと、学生時代の価格までに戻ったと喜んでいました。しばらくは安値で推移し、ガソリン代を気にも止めることはありませんでしたが、ここ最近どうもガソリン代が値上がりしていることに気づき、家計をかなり圧迫していることに愕然。
原油価格は100ドル超えでもないくせに、どうして?円安とは言っても、100円強位なので、さほど影響は受けないはず。
で、考えられるのは、ガソリンスタンドの寡占化。競争が少なくなった分は、価格統制がしやすくなったという説が上がっています。
群雄割拠のガソリンスタンドは今は昔
僕が学生時代の頃は、ガソリンスタンド会社がたくさんありました。ニッセキ、三菱石油、エッソ、モービル、出光、コスモ、ゼネラル石油などなど。
それが20年経った今、国内で残っているのは3社。そのほとんどが経営統合がされ、新日本石油と出光が約8割のシェアを占めるに至っています。
となると、競争がほぼほぼ起きなくなりトップシェアの企業が価格統制しやすくなる。
業界3位のコスモも、上位2社の価格統制のおかげで、利幅が増したという声も。
で、この価格統制の方法がかなりエグい。ここまでしないとガソリンスタンド網も維持できないのでしょう。
後付けインセンティブ
ガソリンスタンドの値付けは、ガソリンを卸す元売り屋からまず値段提示があります。
で、その値段を見ながら、ガソリンスタンドのオーナーは近隣競合他社の価格を見ながら値付けをしていくというもの。
場合によっては赤字覚悟の値付けをすることも。
で、こんだけ赤字になっちゃいました。補填してください。元売りさん。ということで、後から販売奨励金的なものが支払われます。
が、この後付け奨励金も出る時と出ない時もあり、というわけで販売店側で、そう冒険的な値付けができない。というわけで高値で売らざるを得ない訳です。
駆け込み寺も封じる徹底ぶり
が、ガソリンスタンド業界では、裏技的な仕入れルートが存在し、従来は系列の元売り会社からガソリンを仕入れるわけですが、スポット的な余剰石油を売りさばくマーケットも存在し、こちらは流動的ではありますが、価格が安い。ので、スポット市場で仕入れて、赤字を補填できたわけです。
が、こちらの行為は基本的にペケ。元売り会社も仕入れた分と販売量の差分をチェックし、スポットから仕入れていないかに目を光らせています。
といわけで、駆け込み寺も封じ込められ、元売り会社の言われるがままの経営を強いられています。
これもガソリンスタンドという交通インフラ網を維持していくの必要なのでしょう
が、もう少しガソリン代を安くしてもらうと助かるんですけどね・・・