日本でもつい昔までは・・・。
原油価格が高騰し、一時期エタノールがもてはやされた時期がありました。とうもろこし等の穀物が高騰。食物として売るよりも高い値段がつくとして、農家の人は、エタノール市場に穀物を販売。わりを食ったのは飼料メーカー。値段が高騰し、経営が成り立たないなんて話を聞いたことがあります。
廃棄物を再利用
森林育成は、適度に木を間引き、光を通すことで、木の生育を促します。伐採した木は間伐材として、廃棄するのではなく様々な加工品として姿を変えるわけですが、これと似たように不要となったモノを有効活用しようというのが、今デュポンが進めている事業なのです。
茎や葉からエタノールを精製
従来はトウモロコシの実からエタノールを精製していましが、デュポンのそれは茎や葉といった廃棄物から生成するというもの。これにより、食用とエネルギー用に分けることができ、飼料の高騰も防げるのかと。
太っ腹のデュポン
この技術はトウモロコシだけではなく、サトウキビや稲でもできるということで、米国に限らず他国でも利用可能な技術とのこと。で、デュポンは、自社で工場などを建設してまかなうのではなく、この技術をライセンス供与している点。
これも来る食料危機に向けて、自社だけでなく他社も巻き込んで世界に普及させていく強い信念の表れだと思います。
日経ビジネスNO.1743より