CSRと金儲けを両立、日本環境設計の取り組み

リサイクルエネルギー業界

衣料の下取り

今では当たり前な感じのする衣料の下取り。いらなくなった洋服を店頭に持ち込めば、いくばくかのお金がもらえる。確かイトーヨーカ堂が最初に仕掛けて競合他社も追随したような記憶が・・・。

これっていらなくなった衣服を捨ててしまうというもったいない心理といらなくなった洋服を捨てて新しいものを買うという物欲の両者を刺激するには持って来いの施策。

リサイクル

リサイクルに熱心な店舗の方が売上が良い?

無印良品で、リサイクル品の回収箱を設置したお店とそうでないお店で比較した所、設置店の方が売上がよかったとのこと。何故かと言うと、来店されたお客が、リサイクル品を持っていくがてら、新しい商品を購入するからとのこと。

これって、冒頭の衣料の下取りに近いものがあり、人間の心理をうまくついているなと感じました。

衣料

日本環境設計のエコシステム

この調査、そもそもはリサイクル専門会社、日本環境の調査によるもの。リサイクルといっても原料調達が肝。大量のリサイクル品がなければ、リサイクルもままならない。日本環境システムは、無印良品のほか、マック、スタバ、ドコモにも回収のネットワークを広げ、しかもこのシステムを有料にして各企業に導入を働きかけている。

ビジネスとして成立しにくいリサイクル業だけど・・・

日本環境設計はまだ設立して間もない企業ながら、1年目から黒字化を達成。要因は、この回収システムを有料で展開していることが上げられる。売上高の9割を占めるというのだから、凄まじすぎる

バイオエタノールをリサイクル品から

バイオエタノールと聞くと、トウモロコシを真っ先に想起するけど、日本環境は大量のリサイクル品、例えば衣料品などの繊維製品から生成している。

1トンの綿から700トンリットルのバイオエタノールを生成するというのだから、これを僕のガソリン使用量として考えると、軽く1年分を賄える計算。

家庭ごみでプラスチック使用量を賄う

家庭ごみの1年間の総量が約450万トン。日本環境の生成技術を持ってすれば約1000万トンのプラスチックを作ることができる。ここれは国内の年間使用量に匹敵する量で、この循環が確立されれば資源に乏しい日本を救えるのでは?と期待してまうのは僕だけでしょうか・・・

日経ビジネス NO.1781

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