まるで巨像に立ち向かう蟻のようですが・・・
国内の3メガバンクと言えばみずほ、三井住友、三菱UFJ。携帯キャリアで言えば、ドコモ、au、ソフトバンクと言った所でしょうか。
とにかく規模が大きいだけに、容易にこのグループに割って入ることは難しいですが、携帯で言えば楽天が第4の勢力として2020年に新規参入しました。
既存の3キャリアを脅かす存在として期待されていましたが、現状ではまだまだといった感じが否めません。が、この挑戦は業界を再び競争を促すきっかけにもなり、意味あるものと個人的には感じます。
銀行においも、SBIが中心の地銀連合が第4勢力に化けるのではと期待されています。
核となる地方創生パートナーズ
第4勢力と核となるのがSBIが立ち上げた地方創生パートナーズ。
この組織、SBIが過半を出資し、既にいくつかの地銀も出資を表明。ある意味、地銀お墨付きの組織とも言えます。
一方でSBIでは既に地銀への出資を進めており、SBI商品を販売してもらっている。
以上のことを踏まえると、地方創生パートナーズの立ち上がりは必然と言ってもいいでしょう。
SBIの社長、北尾さんが「第4のメガバンク」構想を掲げていることから、地方創生パートナーズが組織の中心になって地銀を盛り上げていく感じがします。
地銀最大手も賛同が大きな話題に
地銀の最大手とも言える横浜銀行、東日本銀行を傘下に持つコンコルディアグループが地方創生パートナーズへの出資を決めました。
SBIにとっては強力な援軍を得たと言ってもいいでしょう。
経営の厳しい地銀に光か?
既にSBIから出資を受ける地銀もあり、さらに地銀最大手をはじめいくつかのち銀から出資を受けていることを踏まえると、今後さらに地方創生パートナーズ傘下に入る地銀も増えていくことが予想されます。
国内の中で地銀は102行あり、その7割が減益もしくは赤字に沈んでおり、かなり厳しい経営が続く地銀。コロナによる与信コスト増加も悩みの種でしょう。
中々、復調の兆しが見えにくいということあってか、地方創生パートナーズの力を借りることは容易に想像がつきます。
緩やかな連合体で3メガバンクに対抗
3メガバンクと異なり、個々が独立しながらも緩やかな連携を持ってスケールメリットを出す地銀連合。
強力なリーダーシップを発揮しないと、烏合の衆にもなりかねません。
SBIの手腕にかかっていると言ってもいいでしょう。
中央統治ではなく、分散型統治は銀行に限らずコンビニなどにも見られる傾向。その地域に合わせた商売が今後の成功のポイントなのかとあらためて思います。
地銀も将来はこれか?
メガバンクは相手にしくれないから、地銀にお願いしてみようと。中小零細企業は、そんな傾向にありますが、連合を組んで、その良さだけはなくして欲しくないと思った次第です。