世の銀行はマイナス金利で大変・・・
今、世間を騒がしているマイナス金利のおかげで苦しい台所事情の銀行業界。
お金を持っているだけで支払いが発生してしまうのですから、じゃんじゃん貸出へと回す。けど貸し手がいないからどんどん損が拡大してしまう。
預金を集めて、それを貸し出して差分で稼ぐ、このビジネスモデルだとマイナス金利はちょいと無理があるように映ります。
ところが、このビジネスモデルに頼らずに、快走を続けているのがセブン銀行2016年度も、もちろん黒字予想。しかも5年連続最高益。今最も勢いのある銀行です。
ATMのアウトソース
セブン銀行の主な収益源はATMの手数料収入。1回あたり数百円レベルですが、数がまとまればいいお金になる。しかもセブンイレブンの全国約18000店舗に設置しているので十分な規模を有しています。
だからでしょうか、イオン銀行などが取り組む住宅ローンなどの貸出業務になどは一切行わっていません。
収益拡大とばかりに、アレヤコレヤと手を出すのではなく、ATM手数料ビジネスに徹する潔さ。それがセブン銀行が成功した理由だと思います。
シャア専用ばりのセブン専用ATM
ATM機器は、出来合いの機器が既にあって、それを自行に合わせてカスタマイズしていくのが一般的。なので、導入コストもうんと下げられる。
が、年々進化するセキュリティ対策費などの保守費用がバカにならない。
ならば、最初から高性能なATMを入れた方がいいんじゃない、ということでセブン銀行のATM機に白羽の矢が立った訳です。
なんてたって、このATM機器、セブン銀行専用のオリジナルATM。
かなりの高性能のようで、地方銀行を中心に導入が進んでいます。
今までは量産型ザクで我慢していましたが、セブン銀行のATMを導入することでシャア専用ザクをコストを抑えつつ導入することができるようになった訳です。
一石二鳥の現金補充
ATM運用で、面倒なのがお金の補充と言われています。
引き出しも多いせいか、常にATMの中にお金を潤沢にストックしておかないとならない。したがってこまめな補充が必要です。
セブン銀行は、この課題に店舗の売上を入金することで解決させました。
金庫で管理することもないですし、セキュリティ面でも安全と言えます。
なので、ATMの現金回収を受け持つセキュリティ会社は月に1回程度で済むとか。
1点突破が大きな収益を生む
ATMの手数料収入は、銀行の収益から見たら微々たるもの。
が、ここに勝機があると踏み、この1点にこだわり銀行業務を展開するセブン銀行は凄いと思いました。