ioTもここまで来れば本物、ニホンフラッシュ

ドア住宅・不動産

デザインバリエーション10万種類以上

ioTの素晴らしい所は、低コストで少量多品種を作れちゃう点。従来は少量多品種となれば大量生産に比べるとコスト高。この課題をクリアできるのがioT。

住宅機器業界で、このioTを他社に先駆けて導入し、成功を収めているニホンフラッシュを今回紹介します。

この会社、ドアの生産数量は年間50万枚。で、デザインの種類は10万種類以上とういのだから驚き。

しかも大量生産品よりも安いというのだから、インダストリー4.0を成功させたと言ってもいいでしょう。

ニホンフラッシュのioTの仕組み

まずドア1枚1枚の商談の進み具合を4段階でチェック。進捗状況に応じて部材の仕入れ予測を立てます。

んで、図面制作となる訳ですが、こちらは既に半自動化が進み、時短化に成功。

現場では、設計図面を出力したものをドアに貼り、ミスを軽減。製造機械の配置も試行錯誤しながら、最適な配置を徹底。

これらがあいまって、大量生産にも負けないローコストな少量多品種を実現しているとのこと。

アフターフォローも万全

納品後も10年間は図面を保管。万が一取替えが発生しても迅速に新品を用意できる体制を敷いているのだから、頭が下がります。

ドア1本に決めた決断

ニホンフラッシュもこのioTを導入する前は、他社同様大量に作っては在庫するという方式を取っていました。が、在庫をつみますことで、儲けがどうしても圧迫されてしまう

住宅機器であれば、トイレ、キッチン、窓、サッシなども取扱い、総合住宅機器メーカーという選択肢もありますが、そこはあえてドア1本に絞り市場で戦うことを決断

徹底した1本化

早速、既製品撤廃を掲げ、ショールームや広告にかける資金をIT投資にシフト。

営業も、間取りによってドアのサイズやデザインが変わるマンションに的を絞った営業に特化。これが吉と出て、大手住宅メーカーさえも手を出せない領域で成功を収めることができました。

利益率は18.5%と高く、2015年6月には東証一部への上場も果たしました。

中小企業でも、競争の少ない市場に打って出ることで成功を収める好事例です。

このリスクを伴うドア1本化に絞りきったところが勝因だと思います。

色々と考えさせられる記事でした・・・

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