僕らの時代の渋谷と言えば
学生時代に過ごした渋谷と言えば、流行の最先端を言っていました。なので、買い物するにも、デートをするのも、合コンをするのも決まって渋谷。渋谷イコール、オシャレでした。
当時はチーマ全盛で怖い印象もありました。センター街は早足で歩け、声をかけられたら無視を決め込み急いで逃げる。危なさが同居していたのも渋谷ならではの魅力でした。
その後も、コギャルやらガングロなどの流行を生み出し、若者文化の発信地と言われてきました。
訪日外国人ばかりだよ
あの渋谷象徴する109が、苦戦を強いられているとのことにビックリ。それも2008年から売上は下降気味ということで、約10年前から不振が続いているとのこと。
カリスマ店員、エゴイストといった遠い昔にもてはやされたギャルの聖地感は見る影もなく、中の人の声を聞けば、「ある時間帯には外人だらけです」とのことで、すっかり観光地と化しているそうです。
この現象、109に限らず、渋谷のアチラコチラでも似たような感じで、渋谷全体が若者文化の発祥地から観光地化していることが伺えます。
大人化する渋谷
再開発著しい渋谷ですが、大きな商業施設が増えたのも昨今の渋谷の特長の一つ。
渋谷ヒカリエやらマークシティなんぞは最たる例です。
他にも、ユニクロ、H&M、ザラ、ニトリ、ドンキなどの大手どころがこぞって大型店舗をオープン。
ある意味、尖った渋谷から、まるくなった渋谷といった感じがします。
この状況を指して、他の都市との均一化、個性を失った渋谷という声もありますが、僕的には街も成長するんもんだし、そのと時代、時代の空気によって変容していくのは致し方ないのかなと思います。
歴史は繰り返す
遠い昔を振り返ると、渋谷はもともと大人の街でした。それが今の若者の街に変容していくきっかけとなったのが東京オリンピック。オリンピックの開催に合わせて渋谷にNHKが移転したり、西武百貨店やパルコが若者を取り込むべくお店をオープン。
その大規模に反抗する形で、狭い路地なんかにお店がボコボコと立ち並び、大規模と小規模が混在する多面的な顔を持つ街ができました。
そこから長い年月を経て若者文化の発信地として成長していったわけです。
と考えると、今度の東京オリンピックに向けて大人化する渋谷ではありますが、もっと先を見据えると、また若者文化の発信地に戻ることも考えられます。
大規模商業施設が乱立する中で、狭い路地でお店がボコボコ・・・
街は生き物、日々成長している感じをこのネタをまとめるにあたり強く思った次第です。
[amazonjs asin=”4778315758″ locale=”JP” title=”渋谷音楽図鑑”]