公正な目で保険を提案
保険の窓口と言えば顧客に最適な保険を提案してくれるイメージがあります。
ある保険会社の商品の中からとなると選択肢が限られますが、数多の保険会社の中から選んでくれるというのですから、サービスを受けたお客も安心でしょう。
マネタイズとしては、各保険会社から紹介料をもらうことで成り立っていると思いますが、この手のサービスが住宅ローンにもあるようで驚きました。
住宅ローンは、そう簡単にスイッチできない?
お家はマンションを購入する際に、大抵は販売会社がおすすめする金融機関で住宅ローンを組むのが相場。
で、返済期間中は、当初ローンを組んだ金融機関に長い間お世話になるという訳ですが、海外では住宅ローンをサクッと他社に乗り換えるというのが当たり前。
日本は労働力の流動性が低いのと同じように、なかなか切り替えが進まないようです。
この現状を変えていきたいと立ち上がったのが、住宅ローン比較サービスを運営するMFGです。
最初こそ苦労の連続
設立は2016年。首都圏に実店舗を3店構えスタートしたもの、来客は思ったほど増えなかったため、閉鎖。
この時点では諦めるかと思いきや、電話接客にシフトして、2019年には今の形でもあるオンラインサービスに移行。
マネタイズの仕組みも利用者から手数料を取る仕組みから、金融機関から成約時に手数料をいただく形に変更しました。
実質無料となったこともあり、利用者は増えに増えて2022年7月には会員登録数は10万人を突破しました。
ここが優れている。モゲチェック
比較対象となるのは一般的に金利ですが、住宅ローンの場合には、その他にも重要な要素があるようで、その一つが与信。つまりローンを組めるかどうかもシミュレーションしてくれます。
与信と言っても、厳しい所もあれば、比較的ゆるいい所もあり千差万別。登録した顧客情報を分析して、審査に通るか否かも判定してくれます
さらに団体信用保険という要素も。保険範囲やら保険料なども比較しなければならず、金利と合わせて考えないと損することも。
このように様々な要素を盛り込むことで、他の比較サービスよりも優れた正確性を手に入れたとも言えます。
金融機関側も助かっています
金融機関側もメリットは大アリで、質の高い顧客を紹介される、かつ事前にきちりっとシミュレーションしてくれるので、審査コストを低減できます。
このように両者ウィンウィンの関係が気づかれているのです。
まとめ。比較サイト
ネットが普及していく中で、比較サイトなるものがモノ・サービス選びに重要な役割を持っていることを改めて実感しました。
で、今回の住宅ローンの場合は、比較対象のお仕事も一部請け負う形を取っていることに、新しさを感じました。
生き残る会社のヒントをなんとなく感じた次第です。