楽天経済圏も凄まじいものを感じるけれど
中国のNO.1のECサービスと言えばアリババ。独身の日にはとてつもない売上を記録し、全世界をあっと言わせました。このエピソードから物売りに強い会社という印象を受けますが、それだけに留まりません。
ECサービスに始まり、金融、物流、クラウドなどなど事業領域がとてもつなく幅広く、日本で言えば楽天みたいなものでしょう。
楽天も物売りに留まらず、金融、物流、モバイル事業など多岐にわたり、特に金融分野は稼ぎ頭。楽天カードが会員数NO.1を誇るほどです。
ECサービスと金融サービスは親和性が非常に高いのでしょう。
アリババの融資サービスがすんばらしい
アリババの金融サービスでよく知られているのが、QRコード決済のアリペイ。日本国内でも同サービスを利用できる店がかなりあります。
が、この決済サービスよりも稼いでいるのが融資サービス。お金がなかなか借りられない学生さん達を対象にした少額融資や中小企業などを対象にした無担保融資などがあります。
例えば中小企業などが銀行からお金を借りる際に、色々と審査にかけられ、申請がかなり煩雑。しかも融資を受けられないこともあるとか。
ところがアリババの金融サービスをつけば、スマホでポチッとするだけで融資を受けられるということで、これがバカウケ。
しかも延滞率は30日以上が1.5%、90日以上が1.05%で、大手銀行に比べると1%ほど低いというのですから、焦げ付きも少ないことが伺えます。
利用履歴やこれまでの貸付履歴から、適正な融資額をはじき出していることが伺えます。
出る杭は打たれる?アリババにも規制の波が・・・。
この状況に面子まる潰れの金融業界。自分たちは中国当局からの指示のもと、決められたルールの中で貸し出し業をしてきたのに、新興勢力はルールを外した所で自由に商売をしている。
と映ったのか、中国当局もこの状況は看過できないという言うわけで、学生さん向けの少額ローンに関しては新たな規制を設けることとになりました。
世界的にフィンテックという新たな風が吹き、先頭集団にいる中国がこのような状況になったのは正直驚きました。日本国内も、これからはフィンテックの時代だと、大手銀行も力を入れ始めた矢先。この中国当局の動きを見て、日本のフィンテックのスピードが落ちないことを願いたい
楽天にも頑張って欲しい
翻って楽天はと言えば、楽天ペイという決済サービスの他にも、出店企業向けに融資サービスをしています。というわけで、中小企業の融資支援という形はできている。
実際の所、調べていないのでわかりませんが、この融資サービスを出店社以外にも広げれば、楽天の金融サービスもさらに強化され、日本国内のフィンテックの成長ににも繋がるかなと思います。
少額ローンも購買履歴というビッグデータを活用すれば、楽天であればできないことはないのかなと。
とにもかくにも海外勢にフィンテックの旨味を根こそぎ持っていかれる前に、日本でも対策の打つ必要性があるのかなと。その先陣を切るのが楽天かなと思った次第です。