ハッカーの若年化。
ある日突然、今まで使えていたファイルが一切使えなくなり仕事が完全にストップ。犯人からは復旧させたないたらお金を払えと企業から身代金を要求。
そんな事件が数年前に大流行。その名もランサムウェア。恐らく耳にした人も多いかと思います。
それ以来、ウィルス対策ソフトやレンタルサーバー屋さんでも、ランサムウェア対策を施し、今ではかなり沈静化しました。
気になるのはこのウィルスを仕込んだ犯人。中にはまだ10代もいるということで、世代別に見ると最も多いとのこと。。
一体彼らは、どのようにして犯罪に手を染めるようになったのか、ある10代ハッカーの逮捕に至るまでの流れを追いました。
ちなみにこのハッカー、今ではしっかりと更生して新たな人生を歩んでいるようなのでご安心ください。
最初は軽い気持ちで・・・
不登校をきっかけにネットの世界にはまり込んだA君。ハッキングに興味を持ち始めると、無償の攻撃用ソフトをダンロードしたり、ハッキングをネット情報を見よう見まねで試したら、難なく成功。
最初は軽い気持ち。本人に犯罪の意識はなかったと思います。
それが、この後、どんどんエスカレートしていきます。
称賛の声に、さらにエスカレート
彼がハッカーを続けられたのも、承認欲求が満たされるからというもの。
ハッキングに成功したネタをSNSに投稿すると、称賛の声が次々と送られ、さらなる高みを目指すようになったとか。
確かにいいねがたくさんつくと気分がいいもの。
もっといいねを増やそうと、エスカレートするのもわかる気がします。
昨今問題となっているバイトテロにも通じる所があります。
一度に大量のサイトにウィルス注入に成功
その後、先輩ハッカーから「手口を公開するとこちらが商売しにくいので自粛してくれ」と懇願され、代わりにハッカーの手ほどきをしてあげるという返信があり、ハッカーの先輩を得た彼はさらに技術を磨くことになったわけです。
その手口が実に巧妙で、レンタルサーバー屋さんにハッキング。そのサービスを利用している企業サイトにランサムウェアを仕掛け、簡単に大量のサイトに対して、ウイルス注入に成功しました。
ここまでが彼のハッカー人生のピークだったのでしょう。情報はUSBメモリーに管理し、pc内に証拠は残らないよう細心の注意を払うほど。
ということは、この段階では罪の意識を感じていたのでしょう。
逮捕の時は突然に
自分は逮捕されないとたかをくくっていたのか、ある日お昼ごはんを食べていると突然数人の見知らぬ男達が彼の自宅に乱入。
警察とすぐさま気づいた彼ですが、PCにUSBを挿したまま。ウィルスの証拠を抑えられあえなく逮捕となったわけです。
警察も彼の自宅の中が見える場所から監視を続けていたようで、pcを離れたタイミングを狙っていたというのがですから驚きました。
今ではホワイトハッカーとして更生
そんな彼ですが、今ではホワイトハッカーとして、海賊版サイトの運営者や仮想通貨を犯人を追う仕事などを行っているとか。
彼のような天才的な子たちが活躍できる場を与えることが急務かなと思った次第です。