認定という言葉に惹かれる
クルマの世界で言えば輸入車メーカーがよく使っている認定中古車という言葉。メーカーが品質面でお墨付きを与えたというもの。平たく言えば中古車なんですけど、非メーカー系で扱う中古車とウチは違うよと主張したいのでしょう位にしか思っていませんでした。
ので、国産メーカーは認定中古車なんて、言葉は当時使っていませんでしたが最近では、国産メーカーでも使用していることが増え、認定の重みが一般消費者にかなり響いている感じさえします。
所変わってスマホの場合も
で、これに似たような商売をしているのがアップルのiPhone。アップルがお墨付きを与えた中古のiPhoneをアップル認定という形で販売しています。
で、こちらの商品、クルマで言えば直系のメーカーの売り場でしか扱えないようにしているところ、アップルの場合は他社、つまりキャリアにも開放しているというのがミソ。
アップルの販売網だけではさばききれない。ので、他者の力も借りて販売していくという狙いが透けて見えます。
3キャリア独占に風穴か
現状、iPhoneの販売は、ほぼほぼ3キャリア、docomo、au、ソフトバンクに独占されている状態。しかも系列の格安キャリアでもiPhoneを扱っており、第三勢力がiPhoneを扱うのは非常に厳しい状況。
一部では、中古品を独自仕入れたり、海外経由で、アップルの認定iPhoneを仕入れたりと頑張っているものの、仕入れが安定しいないため、事業化には至っていない状況が続いています。
ところが、楽天モバイルが、何と認定iPhoneを取扱に成功。今後の中古品ながら、3キャリア独占の市場に風穴を空ける格好となった訳です。
気になる価格帯は?
こちらの認定iPhone。新品より1万円ほど高く、一般に流通している中古品に比べるとちょい高め。まぁ、購入してからの安心を買うという意味では、ちょい高めでも致し方ないかなと。
で、こちらの認定iPhone。新モデルが登場するタイミングで、大量にタマが市場に出回ることが予想されています。
ちなみに現役選手のiPhone7は、中古市場でも人気が高く、タマは少なめ。が、iPhone8発売で、タマが潤沢になれば、新品よりも、むしろ中古市場の方が盛り上がりを見せる可能性もあります。
となると、第三勢力の勢いも増し、3キャリアも苦戦を強いられることが予想されます。
となってくると、3キャリアが下取りキャンペーンなどを展開し、タマの流出を防ぐ施策を打ってくることも容易に想像できます。
とにもかくにもクルマの市場ばりにスマホの世界でも中古市場が盛り上がってくれることを切に願うばかりです。
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