格安スマホは大変だよ
グループインタビューの様子を現在CMで流している格安スマホ会社のマイネオ。大手3キャリアのサブブランドが攻勢を強めている中、独立系として奮闘している様子に好感が持てます。
そもそも格安スマホのシェアを携帯市場では1割。その1割の中に約1,000社がひしめき合い、しのぎを削っているというのですから撤退する会社が続出するのも納得がいきます。
ファンサイトで顧客囲い込み
格安スマホの場合、通信回線を大手キャリアから借りて商売をしており、各社ほぼ原価は同じ。
その中で利益を削りつつ優位性を持たせるというのが一般的でしたが、摩耗していくのは明らか。
そこで別の切り口でブランドの差異化を図ったのがファンサイトでした。
CMで流れているシーンのように、ユーザーから生の声を聞いてサービースに反映したり、FAQをユーザー同士で行えるようにしたり・・・。
マイネ王とうたったこのサービス、どの会社もファンサイトならぬもの運営はするものの盛り上がりに欠けて自然消滅というのがよく聞く話。
けど、マイネ王は、今なおユーザー同士、マイネオとユーザー間で活発なコミュニケーションがなされ、盛り上がりを見せているというのだから驚きです。
きっかけはギガのおすそ分け
ファンサイトヒットのきっかけはユーザー間でギガを融通しあえるサービスフリータンクというサービスの存在が大きい。
今月ギガが厳しいとなれば、こちらのタンクの中から1GB分融通してもらえるというもの。
しかも融通してくれた人に対して見返りがないにもかかわらず、提供してくれる人が結構いるというのには驚きました。
運営者いわく困った時はお互い様という日本的価値観に合致したのでは?とのこと。。
確かに困っている人がいれば、ギガを分け与えるだけで喜んでくれるのなら、どうぞどうぞ使ってくださいという気持ちにはなりますね。
僕も毎月かなりのギガを余らせるので、誰かのために役立つならば提供しても良いなと思います。
この先も試練てんこ盛りだけど・・・
このようにユーザーのファン化に力を入れて他社との差異化に力を入れるマイネオ。
よくあるFAQによる交流にかかわらず、オフ会を開いてみたり、ギガをユーザー同士で融通し合うという横のつながりを活性させる仕組みが、成功の要因かなと思います。
この先、ドコモが料金の値下げや楽天の携帯電話参入など、さらなる試練が待っています。一方で大手キャリアに対しては通信貸出料を安くするよう政府が求めているといった追い風もあり。
独立系として、この先も輝きを見せてほしいです。