捨てることが安定成長の肝、オービック

景気の影響を受けやすい

景気の影響を受けやすいシステム業界において21期連続という驚異的な結果を残しているオービック。その21年間は山あり谷ありの連続。例えば2008年のリーマンショックでは同業他社が4割減に沈んだのに、8%の増益を達成

その強さの源泉に共通するのが「捨てる覚悟」。学ぶべき点がいくつもあったので記事にまとめました。

中途は採用しない

システム業界だと優秀な人材は中途で採用した方が断然効率的。なのにオービックは徹底して新卒採用にこだわり、自前で育成しているところに重きを置いています。

へんなくせのついていないまっさらな状態ですから、いがんだ形で育つことはない。時間はかかりますが、長期的視点に立てば、正攻法だと言えます。

外注はしない。徹底した自前主義

さらにこの業界の決まりごととして、元請け会社を頂点としたピラミッド構造があります。需要が急激に増えたり、自社の技術では賄えない案件などが発生した場合は外注先に仕事を振って、回していくのが一般的ですが、それが常態化すると顧客の要望に迅速に応えることができない。てな訳で徹底した自前主義を貫いています。

仕事よりも人材育成が大事

一時期、メインの中小企業から大企業の受注にも手を伸ばした時期がありました。仕事は増えて会社としても良かったのですが、納期遅れやら、トラブルが多発。会社をやめる人も出てきて、社内は荒廃

そこで、社長が決めたのが、大手企業案件からの撤退。これはなかなかできない英断です。仕事よりも人材。長期安定化には人材なくしては厳しいとのこと。社員を信じる社長の強い姿勢を感じました。

最後に特需は追わない

これも捨てる覚悟のひとつに数えられます。今まさにマイナンバー制度実施で、システム業界は活況。けれどオービックは特需を追わず、無償でシステムを提供することを決めます。有償であれば2015年の収益はとてつもなく上がるであろうに、目先の利益ではなく、長期的な視点に立ち、そこから得られる保守・運用でしっかり収益を上げて行こうとしたわけです。

このように捨てることで、業績を維持しているオービック。これからの時代を生き抜くヒントに満ちていた感じがします。