推しアイドルがバレバレって怖すぎる
個人を特定しない情報を切り離しているので安心ですという言葉をよく聞くけど、その道のプロにかかれば簡単に個人が特定できちゃうという怖いお話です。
ある男性が、自分がネット上でどのように見られているかということを調査会社に依頼。Googleサービス上の行動履歴を集めたGoogleデータエクスポートなるサービスを使い、約40種ある中の10種類を渡しました。
これらのデータは、バラバラであると個人を特定するのは難しいものの、調査会社のプロにかかれば、いとも簡単に自宅から年齢、性別、趣味嗜好がわかってしまう。
あるアイドルグループを推していることも、ユーチューブの履歴、検索ワードからもわかるし、ファンになったタイミングさえもおおよそわかってしまう。
Googleエクスポートサービスはアカウント保有の本人でしか使えませんが、アカウントを乗っ取られようものなら、第三者にバレバレ。
アカウント管理の重要さを改めて感じました。
Appleのプライバシー強化にフェイスブック猛反発
例えばあるマップアプリでは、アプリ開発元が位置情報を取得することになっていますが、同時に第三者にもその情報が流れているというもの。
恐らくAdSenseのようなサービスが提供され、アプリ利用者の情報を分析に使われているのでしょう。そうすることで、よりニーズに合った広告を出せるようにしているのでしょう。
一応、アプリのプライバシーポリシーには第三者への提供しますとうたわれていますし、違法性はない。アプリ屋さんにとっては広く一般化されている商慣行と言えます。
ところが、これにペケを出したのがApple。2021年4月より利用可否を求める画面を表示させるようにしました。これにより9割以上のiPhoneユーザーが拒否をしました。
これに猛反発したのがフェイスブック。収益の大半を広告で稼いでいるだけに、このような事をされたら広告の精度は目に見えてます。
結局、彼らも数多のアプリから情報をもらい精度を高めていったわけです。フェイスブックのターゲティング広告のセグメントはGoogleにはない細かい情報などもあり、今思うとその高い精度は頷けます。
このAppleのプライバシー強化によりフェイスブックの広告は伸び悩んでいるというのですから、いかにアプリから流れる個人情報を重要であったかが伺いしれます。
Googleは絶好調
Appleがこのような動きに出たのも収益構造がiPhoneなどのハードが中心で、フェイスブックやGoogleとは異なります。
とは言え、フェイスブックが苦戦している一方はGoogleは好調を維持。ブラウザー、検索エンジンが広く使われていることもあり、集まるデータもフェイスブックに比べると段違い。
スマホからの情報の吸い上げは難しくなっても、さほど影響していないようにも見えます。
しかも自社開発のPixelというスマホも持っていますし、iPhoneがダメなら、Pixelから吸い上げるよとでも思っているのでしょう。
使い勝手を取るか、プライバシーを取るか
利用履歴をプラットフォーマーに提供するか否かは個人の問題になってくるんでしょうね。
自分の趣味嗜好などをかみして、検索結果を表示してくれるのは仕事をしている上では大変助かっているのも事実。
これらの検索履歴を一切提供せずに精度が落ちるのは困ります。
ので、怪しい人たちの手に渡らないように、プラットフォーマーはセキュリティに力を入れて欲しいと思った次第です。