ゲームプラス絶好調
Yahooが2017年からサービスを開始したゲームプラス。ブラウザーベースでの仕様でアプリをダウンロードする必要なし。
ラインナップを見ると、何とファイナルファンタジーもあります。
参加企業はスクエア・エニックスを含め52社。ゲーム数は約40種類と内容も充実。ここまでゲーム会社の協力を得られたのも、このサービスに参加する費用が安いからというもの。
プレイステーションが当時の絶対王者任天堂を抜き据え置きゲーム機市場で瞬く間に首位に躍り出たのもこれ。ゲーム会社の取り分が任天堂のそれに比べ高いから。
そにも似たようなサービスで幸先の良いスタートを切ったゲームプラスですが、最近では宣伝もストップし、目玉ゲームの配信も止まったままという状況。好調なのになぜ?といった感じですが、これはAppleへの忖度という向きが感じられます。
Appleのアプリ管理は徹底しているよ
今まではゲームプラスで扱われているゲームはアプリとして展開されていました。
が、技術革新のおかげでブラウザーベースでもアプリと同レベルのことができるようになりました。
ところが、すんなりとこれを認めてくれないのがApple。
iPhoneで展開されるアプリは全てアップストア経由で利用しますが、課金システムを敷いたアプリなどは、その収入もアップストアから受け取り、売上の約30%がAppleに手数料として支払われるのです。
この手数料の高さを嫌って、手数料の低いゲームプラスが魅力的に映ったのは無理もありません。
ところが、Appleとしては大事な収入源を取られるわけで面白くない。てな訳で、AppleからYahooに対して何かしらの圧力があったのか、それともYahoo側が、あまり調子に乗りすぎるとAppleの逆鱗に触れるので、一旦おとなしくしておこうとしたのか。
Google打倒をまず優先
そもそもYahooは、検索市場において絶対的な強さを誇っていましたが、最近ではGoogleに押されっぱなしといった状況。しかもスマホファースト時代になりその傾向はより強くなりました。
ところがGoogleが幅を利かすAndroid端末ではなかなか利用率も上がりにくい。ならば、iOSで頑張ろうと。シェアもめちゃくちゃ高いですし。
が、ゲームプラスの件で、既に展開中のYahooアプリに何かしら不都合が及ぶとも限らない。アップストアでの取り扱い中止ともなれば、大きな損害を被ることもありえます。
てなわけでゲームプラスサービスはしばらくおとなしくしておこうとなったのではないでしょうか