NTTの関連会社でしょ位しか・・・
一般消費者にとって馴染みがあるのは、電話のNTT東日本、携帯のドコモ、ネットのコミュニケーション。NTTデータとなると全く馴染みがない。それもそのはず。相手にするのは法人であって、一般消費者とは商売しないわけですから。
名前だけ聞くと、システム系というのはわかりますが、今や売上高の大半は海外で稼ぐというのには驚きました。
お国の仕事関係がメイン
元々はで国営企業ということもあり、扱い業務はお国系がメインでした。年金や自治体のシステム構築などなど。
が、年金は調達方式の変更で、オールインワンの受注ができなくなり、省庁関連のお仕事も、クラウド化が進んでいる用絵、この先の成長が見込めない。というかさらに厳しくなってくる。
もう一つの柱と言える金融系も、低金利の時代で収益が厳しい状態。受注が伸びると言えば、ちょっと厳しいかもといった感じ。
てなわけで、ビッグクライアントが総じて厳しいのなら、海外に打って出ればいいじゃんとなった訳です。
まぁ、これがバカ当たりするわけで、2006年の海外売上高が約90億円に対し、2018年には約9000億円と、ビットコインもビックリの伸びを示しているのです。
とにかくM&A
ここまで売上高が急増したのは、積極的なM&Aによるもの。そもそもNTTデータのビジネスはIT商材を調達して組み合わせるSIや構築したシステムの保守・運用がメイン。で、この強味を活かしていくにはその道に精通した人材がモノを言う世界なのです。
ので、人材育成するよりも、その道に精通した企業を買収した方が手っ取り早い。
M&Aと聞くと必ずしも成功するものではなく時に失敗もあり、本体を傾かせるほどのインパクトもあります。NTTデータが順調に成長しているのは奇跡に近いんじゃないかなと思ったりします。
実績がモノを言う世界
どの業界もそうですが、仕事の発注する際は、それまでの仕事内容を見て判断するもの。NTTデータが独自動車業界のほぼ全てから受注しているのも、まさしくこれ。
まず、BMWのシステム構築などを手がける会社を買収し、そこから自動車業界に参入。
ここでの実績が評価され、VWから物流や販売システムの運用を任され、ベンツからは、複数のIT企業に分散発注されていた基幹システムの開発や保守運用の一括受注に成功しました。
この実績を足がかりに逆輸入とばかり、今度は国内自動車業界の攻略に移行していくのではないでしょうか。
今後の動向が楽しみです。