危惧されていたことが現実に
時価総額10億ドル以上と評価されるいわゆるユニコーン企業。今年は当たり年のようで数多くの企業が上場を控えています。
先陣を切って上場したのがライドシェアのリフト。当初の予想額よりも高値がついてさすがユニコーン企業だよ市場の皆さんは思ったはず。
が、浮かれ気分も束の間、数ヶ月で上場時の株価を下回る状態に。その最悪のタイミングで上場となったライバル企業のウーバー。
ウーバーももしかしたらという不安視されていましたが、案の定、想定株価が44-48ドルに対し、市場の回答は45ドル。ギリで予想の範囲内に収まりましたが、どう見ても今回の上場は好意的に受け止められていない印象が拭えません。
ドライバーの言い分もわかる
リフトショックさることながら、ウーバーを悩ませているのがドライバーのデモ
これまで売上の20%をひかれていたのが、最近では何の通達もなく25%になっていたとか。
まぁ、プンプンするのも無理はありません。今やウーバードライバーは約400万人と言われ、一斉に仕事を放棄するようなことにでもなれば商売が立ち行かなくなる。
このデモも不安材料として投資家に映ったのでしょう。
自動運転を急ぐのも合点がいく
ウーバードライバーが賃金環境の改善を要求する一方で、ライドシェア商売の社会的責任も問われています。
それがライドシェアによる交通渋滞。とにかくウーバー渋滞と揶揄されるほど。
この対策として、取り分の値上げもしたのではと思っちゃいますね。
想定よりも膨張しすぎたドライバーを縮小させ、徐々に自動運転に移行していくというもの。
自動運転であれば、運行管理がしやすくない、多少なりとも渋滞の緩和が期待ができます。
日本上陸が遠のきそう
イマイチ盛り上がらない株価、ドライバーによるデモ、そして渋滞という社会問題などなど。立て続けの悪材料の噴出に日本市場への導入がさらに遠のきそうな感じさえします。
やはり、自動運転カーの登場まで待たないと日本市場でのライドシェアは難しいのかなと。
とりあえず現状では、ウーバーイーツで利便性を売りまくり、これ移動の足代わりにもなるということが消費者から認められれば導入も後押しされるのではと思います。
上場で得た資金で自動運転開発
ウーバーが今回上場で得た資金は、自動運転カーの開発に投入されるようです。
試験走行で交通事故を起こし、開発が危ぶまれましたが、体制を整えて再スタートする模様。
今後の動向が楽しみでなりません。