コンビニはもう24時間じゃないかも
小腹が空いたので深夜にカップラーメンを買いに行く。なんて便利な世の中になったものだと十数年前は思いましたが、今となっては深夜にコンビニによることなく、僕にとっては、そんなに24時間の必要性は感じない。
そんな僕みたいな人が多くなったのか、深夜の客の入りが少なってきているのが昨今のコンビニ。昔は、あの光を求めて駐車場に群れる若者という姿はよく見かけましたが今ではスマホという便利なデバイスが登場したもので、LINEでやりとりすれば事は足りる。この若者のコンビニ離れがが客数減の全ての原因とは言い切れませんが、少なからず影響していることは間違いないでしょう。
追い打ちをかける人手不足
アルバイト君側にも変化があるようで深夜のシフトになかなか入りたがらない。昔は準社員級のバイト君が八面六臂の活躍で店を切り盛り。そんな人たちがゴロゴロいたものだから店長もシフト組みがそこそこラクでした。が、近年の人手不足で状況が一辺。深夜帯に店を閉めることもできず、そのしわ寄せは店長に。
オーナーになってさぞ儲かっていると思いきや、ほぼ休みなしで働く毎日で描いていた夢のような生活とは行きませんでした。
時給を上げたとしても人が集まらず、仮に集まったとしても収益性から見るとほぼ赤字。出口のない悲惨なループ状態に陥っているのが実情ではないでしょうか。
ファミリーマート24時間営業撤退の英断
といった悲惨な状況を受け、本部もこれではまずいといことで、業界2位のファミリーマートが、24時間営業撤退を容認しました。全店舗ではありませんが、一部の店舗でまず実験的に実施しているのでしょう。
これで売上にさほど影響がでなければ、導入店舗も広がっていくでしょう。
競合他社は、この動きに対してセブンイレブンは24時間営業撤退など考えられないというスタンスだし、ローソンはウチも考えてもいいかもとバラバラ。ネットの声も賛成、反対が半々といった感じでした。
我道をいくファミリーマート
さらにファミリーマートでは、深夜帯はお店を閉めて、その間は自動販売機を使った営業に切り替えるというさらなる実験を進めています。
飲料やら食品などからはじめ、お客の反応を見ながら順次拡大してくのでしょう。
お客の声を聞くノートを用意しているところが、これまた渋い。
ファミマが切り拓くコンビニの新たなカタチ
個人的には、このファミマも取り組みは賛成。赤字と知りながら店を開けるのも店長さんを疲弊させるだけですし、バイト君にとってもエンドレスよりも終わりのある職場の方が働きやすい。
近隣住民にとっても夜は静かになるし、環境にも優しいですからね。
この取り組みがさらに広がることを切に願うばかりです。