セブンの現状の宅配サービス
宅配を使用する側にとっては、セブンイレブンの宅配サービスは大変ありがたいサービス
特に雨の日や暑い日なんかは外に出たくないですから、電話一本で必要なモノを届けてくれるというのは出不精の自分にとってはなくてはならないサービスです。
けど、運営側としてはこれがちょいと非効率ということで問題になっているとか。
あるお店では、宅配のバイクは遊んでいるままになっているが、別の店では宅配バイクが足りないほど忙しい。いっそうのこと店舗間でバイクと人の融通がきかないものか?となる訳です。
で、今回のアスクルとの提携話が浮上してきた訳です。
渡りに船のアスクル
アスクルも物流倉庫の火事でかなり業績にも厳しくなっていると聞きます。とは言うものの、長い年月をかけて構築した物流網を休ませておくのはもったいない。
そんな窮状を知ってか、知らずか、どちらが声をかけたかどうかわかりませんが、セブンイレブンが、ならば、持て余しているその物流網も当社の宅配サービスにも使わせてくださいとなったのではないでしょうか。
セブンイレブンと言えば全国に約1万8000店舗近くある巨大な店舗網ですから、その商品を扱うだけでもアスクルにとってはありがたい話でしょう。
まずは都内から開始
まずはとっかりかりとして、2017年11月より、生鮮品の宅配「IYフレッシュ」を共同で開始。アスクルのドライバーが東京・西日暮里にあるイトーヨーカ堂の物流センターで商品をピックアップし、配送するというもの。
今までのお店の商品をピックアップして宅配する形式をあらため、中央集中型の物流システムになります。
まずは新宿区と文京区で試験的に開始して、順次エリアを拡大していくことが容易に想像できます。
けど、この仕組み、2014年に撤退したネットスーパーの先駆けとも言えるサミットと同じ仕組み。ので、うまく機動に乗るか心配の声が上がっているのも事実です。
黒船襲来にに備えて
ネットスーパーで成功しているスーパーはまずないと言えるのでしょうか。各社黒字化に向けて試行錯誤を繰り返しているように見えます。
撤退もよぎることでしょう。が、この先の超高齢化社会の日本にとっては少なからず必要なサービス。
それにも増して気になるのがAmazonの動き。Amazonも生鮮品の宅配で本国では既に開始しており、日本でも始まりました。この領域だけでも死守しないと全てがAmazonに食われてしまう。そういった危機感をお持ちなんことは確かでしょう。
日本ならではのネットスーパーが盛り上がってくれることを切に願うばかりです。
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