果たして島忠の中の人はついていけるのか。ニトリ式仕事の仕方

ホームセンター流通業界

ニトリ傘下になった島忠

激しい争奪戦の末にニトリ傘下となった島忠。コロナ禍で業績アゲアゲのホームセンター業界を手にしたニトリ。

ここから怒涛の快進撃が始まり、他のホームセンターはさぞ戦々恐々かと思われます。

とは言え、当面は島忠の家具部門のテコ入れが喫緊の課題のようで、しばらくは直接的な影響ないと踏んでいます。

ホームセンター

正直家具部門は赤字続きなんです・・・。

2020年12月にTOBが完了し、3ヶ月後にはすでにニトリ化が進められ、島忠の家具売り場は既にニトリ商品が陳列されているとのこと。そのスピード感にニトリの力の入れようが感じられます。

そもそも島忠の家具部門は赤字部門。残念なことにPB商品が一切なしというのが痛い所。てなわけでニトリ商品を取り扱うことで、まずは黒字化を目指しているのでしょう。

統合のシンボルとなるか、複合店出店

目に見える形で経営統合をお客様に示すということで、早くも21年6月にはニトリと島忠をガッチャンコしたて複合店がオープンします。

1階が島忠のホームセンター、2階がニトリ。店名はニトリホームズとのこと。第一号店は関東のことで、この先、さらに店舗数を拡大していくとのこと。

経営統合のシンボル的な意味合いで、広く出店していくのでしょう。

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ニトリとの仕事の仕組みが違うけどどう?

ニトリ社長いわく、島忠店舗を見るに、無駄な点が多いもののニトリ式を導入することで今よりも利益率は十分引き上げることができるとのこと。

例えばニトリの場合、店内のレイアウト、商品、すべてが本部が決定。対して、島忠の場合は店舗にゆだねているとのこと。

どちらが正解か他業種でもこの手の話はよく出てきますが、まずは利益率の改善を第一目的に掲げている以上、ニトリ式を採用をしていくのでしょう。

島忠の中の人は、仰せのままにというスタンスで素直にニトリ式を受け入れるスタンスを取っているようですが、現場の人は、新しい仕組みに相当時間がかかると思われます。

島忠再生計画、5年で利益率倍増

このような改革を推進することで、島忠の利益率を現在の6.6%から12%まで引き上げるとのこと。

先に挙げたニトリのPB商品導入もその一環。まずは家具部門から立て直し、ニトリ式が浸透してきた所でホームセンターにもこの仕組が導入されていくのでしょう。

もしかしたら5年目を待たずして目標を達成できちゅうかも。

そのためにも、島忠の中の人の協力が不可欠。拒否反応が出て改革が遅々として進まなくなることだけは避けたいところでしょう。

この経営統合をきっかけにホームセンター分野でもNO.1になったら、ニトリ式が正しいということになるでしょう。

今後の動向が

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