ZOZOTOWNと言えば
アパレル不況の中、ユニクロと並んで勝ち組みといえるZOZOTOWN。
年間700万人以上が利用し、18年度の取扱見込額は3300億円。
ファンションリーダーが集まるサイトとしての支持されてきました。
ゾゾアリガトーに賛否両論
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年額3000円、月額500円を払うとZOZOTOWNでの買い物が10%OFFとなる会員サービスゾゾアリガトーを開始するにあたり、出展企業で対応が分かれる問題が噴出しました。
このサービスを実施するにあたり出展を停止したのがオンワード。他にもビックカメラなども出展を見合わせました。
一方、このサービスを好意的に受け止めているのがアダストリアやユナイテッドアローズ。といった具合に、バラバラな動きを見せています。
自社ECサイトも並行して運営
アパレル企業の多くは、ZOZOTOWNに参加しつつ、自社でもECサイトを運営しているケースが多い。で、ゾゾアリガトーに参加するとなると自社ECサイトの顧客を奪われてしまう恐れがある。
オンワードの場合も、自社ECサイトのユーザーがZOZOTOWNに流れてしまうというのは困るという実情があります。
在庫処分にもってこい
一方、ゾゾアリガトーに好意的な企業は、アウトレットモールなどに実店舗で割引を活用した販売施策を実施していたりします。アダストリアがまさしくそれ。
また実店舗を持てない小規模なアパレル企業も在庫処分の場としてZOZOTOWNに出展している模様。
値引きが蔓延するとなれば・・・
ZOZOTOWNの平均単価は、2015年では約6000円。それが3年後の18年には約4000円と2000円近くダウンしており、低価格化が懸念されています。
これまで、イケてるアパレルプラットフォームとして支持されてきていたのに、アウトレット化、安売り化が進めば、これまでのユーザーも離反していくのではないかと心配です。
新陳代謝が目的かも
もしかしたら、安売り化になることは折込済みで、目的はサイトの新陳代謝が目的なのでは?と穿った見方もしちゃいます。
ココ最近、サイトを構成するショップに変化がなくマンネリ化が進む。ので、ゾゾアリガトーという劇薬を使って、このサービスに賛同するショップを引き込もうというもの。さよならしちゃう企業はどうぞどうぞといった感じに。
サイトの鮮度アップは価値を高めるには最も優れた手法だと思いますし。ゾゾアリガトーが成功して、再び株価が上がることを願うばかりです。