日本製造業の縮図、苦境の造船業。次世代技術で活路を見出すよ

韓国中国の猛追

日本造船業と言えば、国を代表する製造業だったのに今や斜陽産業と言われてもいたしかたない状況です。

世界シェア首位の韓国サムスンを筆頭にシェア上位には韓国、中国勢が常連となり、日本造船業はここ数十年全く葉が立たない状態。

日本が世界を凌駕した液晶テレビや半導体と同じ道を辿っているようで、「品質が良ければ売れる」という過信が招いた結果とも言われています。

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日本造船業の火は消さない

このままでは日本に造船業がなくなってしまうという危機感からか、造船業界もこれまでのライバル関係をあらため、共に手を組んで海外勢に対抗していこうという動きが出てきました。

業界トップの今治造船とジャパンマリンユナイテッドが提携。新会社を設立して、、中国勢が得意としてきた短納期の大規模発注にも対応できるようになりました。遅きに失した感はありますが・・・。

他にも老舗中の老舗とも言える三井造船に対し、常石造船が出資するなど、企業間同士の連携が活発してきています。

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量はでない。質で勝負。日本の造船業

鉄鋼業界も造船業界のように中韓勢に勢いに防戦一方の状況でしたが、ここに来て彼らと同じ土俵で勝負するのではなく、高付加価値製品で活路を見出そうと動きはじめました。

技術力という優位点を最大限に活かし、ライバルとの違いを明確にする。

造船業界も同様で、次世技術、自動航行船やゼロエミッションという点では中韓勢の先を行っていることから、このストロングポイントを強化することで活路を見出そうとしています。

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そうそうにキャッチアップされなければいいけど・・・

次世代技術で今現在は優位性は保てているものの、世界シェアNO.1のサムスンも自動航行船の開発に力を入れ始め、国も支援に乗り出すという力の入れよう。ある意味、造船は韓国にとって国を代表する業種と言っもいいでしょう。

日本同様、苦戦を強いられている欧州勢も新技術方面に力を入れることで生き残っていこう意図が感じられます。

船に乗せる様々な危機を連携させるシステムの開発まで造船屋さんが手掛けるというもの。これまでは外部に委託していたものを内製化することで、短納期、技術力アップも狙っているのでしょう。

このように海外勢も次世代技術に力を入れ始めていることから、日本の優位性も、そう長くは続かないでしょう。

早々に海外勢にキャッチアップされないよう、次の次の手を常に打っていく必要があるのかなと。

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縮小均衡にならないように・・・。

これまでの造船業界は、工場閉鎖、人件費削減など暗ーい話ばかり。事業の成長よりも縮小方面に動いていた節があります。

その中で、新技術の開発という成長に向けて、アクセルを踏み始めたことには好感が持てます。

現在、国内造船の受注残が1.05年分と1年分程度の工事量しかないというのは悲しいお話。

コロナ禍でモノの動きが鈍り、さらに苦しい状況に追い込まれていますが、技術力を武器に再び輝いて欲しいと思った次第です。