昔は漫画に否定的だったけど
ジャンプ黄金時代を支えた世代からしてみると今のアニメ文化の隆盛には感慨深いものがあります。
当時は漫画ばかり読んでいると馬鹿になると言われたり、漫画に関する感想文を書いたらふざけていると学校の先生にお叱りを受けたり・・・
それが今では、日本を代表するコンテツとまで褒めちぎられてしまう存在なのですから時代の変化を感じずにはいられません。
氷河期時代の90年代
当時はジャンプの連載作品が続々とアニメ化して確か午後7時台に放送されていたと思います。世に言うゴールデンタイムという奴です。
ある調査によれば今から約30年前ではゴールデンタイムにアニメ番組が17本とか。それが今ではドラえもんとクレヨンしんちゃんの2本のみ。
視聴率が取れない、等を理由に次々と撤退を余儀なくされ、どんどんと減少していきました。
引っ越し先は朝と深夜
行き場を失ったかに思われたアニメ番組ですが、平成元年前後から土日の朝や深夜にその活動を移し、粛々とアニメ文化を絶やさない活動をしてきたのです。
そして深夜アニメのヒットにより再びアニメ番組が脚光を浴びるようになりました。
その先駆者とも呼べるのが、かのエヴァンゲリオン。この作品、再放送だったにもかかわらずとんでもない高視聴率をマーク
深夜帯のポテンシャルの高さを実証しました。
ヒット作続々深夜アニメ
95年のエヴァンゲリオンのヒットを境に、それまで80本近辺で推移していたアニメ番組の本数は98年には約132本と激増。2017年には357本と過去最高を記録。これも深夜アニメというカテゴリーが広く世間に知られるようになったからでしょう。
制作側にとっても電波料の安い深夜枠ということもあり、かなり実験的な作品なども発表。さならが新作品評会のような様相を呈し、それが新たなクリエイターの出現を促進させていったと言ってもいいでしょう。
これって深夜番組がヒットしてゴールデンにお引越しというものに近いものがありますね。
まとめ
興行収入ランキングを見ても上位にアニメ作品が名を連ねるなど、ほぼアニメの地位は確実に上がっています。
それまで子供向け作品が多かったですが、むりそ今では大人向け作品が多い感じさえします。
この子供から大人まで楽しめるコンテンツという点がアニメ文化の発展の要因かと思います。
この変化を見て、あの時、僕にペケをつけた先生はどう思うのかと、ふと思う今日このごろです・・・