亡くなったママにトンネルで再会
若くして妻に先立たれた旦那さん。子供はまだ小学校に上がったばかり。これからの苦労を考えることいたたまれない。葬儀の時に見せた旦那の茫然自失の表情からありありと伝わってきました。
幼くしてママを失った息子は、生前にママに読み聞かされていた絵本が現実に起きることを信じて、梅雨に入れば再びママに会うことを楽しみにしていました。
梅雨入りを迎え、パパと一緒に絵本に描かかれていたとある駅まで足を運びママとの再会を楽しみにしていたのに待てど暮らせど全くママは現れない。
二人は諦めてトボトボと帰路につくことにしましたが、何と帰り道の途中で路上に座り込むママを発見。
息子はママとの再会を大喜び。旦那は幽霊かと思い再会を喜ぶというよりも終始怯えた様子でした。
残念なことに記憶喪失
再びママと再会したものの、ママはこれまでの記憶が全て失っているようで、二人に対して他人行儀の対応。
とは言え、ママが再び現世に戻ってきたことは大変喜ばしいこと。3人で自宅に戻ることにしました。
過去の振り返りはエンディングの伏線
ママはこれまでの記憶を取り戻そうと、旦那に自分との馴れ初めを聞き始めます。
二人の出会いは高校時代にさかのぼり、旦那さんの一目惚れ。とは言え、告白する勇気もなく、ただただ探りを入れる一方。
が、そのほとんどが冷たい対応されるばかりで、自分に気がないと終始落ち込むばかり。
そのまま告白することなく高校を卒業し、二人は別々の大学に進学しました。
が、パパはママのことが忘れられず意をけっして、1年ぶりに連絡を取り、再会することを約束します。
こうして二人は明確につきあうという言葉をかわさないものの、何度かデートを重ねます。
このまま順調に進めばつきあうのは間違いなしという所で、パパからもう会うのはやめようとの連絡が。理由は持病により水泳ができない身体となり、自分に自信がもてなくなり、別れをきりだすことにしたのです。つきあっていませんが・・・。
こうしてまた数年経ったあと、突然彼女が彼の元に。彼女からの積極的なアプローチには驚きました。一体何があったのかと・・・。
目玉焼きづくりは別れに気づいていたかも
とまあ、馴れ初めを全て聞き終えた彼女は、そこからママっぷりを全開。息子に対して、掃除機のかけかたを教えたり、目玉焼きの焼き方や洗濯物の干し方などを教えます。
これも別れが近づいていることを感じていたからでしょう。どこか悲しいものがありました
タイトルの「会いにゆきます」はママ発信
梅雨の期間という限定で現世に舞い降りることができたママは、梅雨明けと同時に姿くらまし、こうして再びパパ、息子の生活に戻ることとなったのです。
そして彼女の残した日記に衝撃の事実が。このファンタジー的な話の事実が解き明かされるのです。
さすが韓国映画。奥が深いなと思った次第です。