泣ける、泣ける「ブラザーフット」

ブラザーフットアジア映画

時は朝鮮戦争真っ只中

作品はよく耳にしたいので、観る前から期待値は高め。加えて外れの少ない韓国映画ですから、つまらないわけがない。

作品で描かれているし時代は朝鮮戦争に徴兵された兄弟のお話。

兄は靴磨きで生計を立て、母は小さな小さな蕎麦屋を切り盛りし、毎日の飯を食べるのがやっとの極貧生活。

恐らく、この家庭だけでなく、どの言えも、朝鮮戦争前はかなり生活が苦しかったのでしょう。

そんな状況下で、北朝鮮と戦争が勃発し、この兄弟達は徴兵されてしますのです。

ただでさえ身体が不自由な母を置いていけない状況なのに、二人共いなくなり、益々暮らしが厳しくなっていきます。

ブラザーフット

弟想いの兄に胸がジーン

そんな極貧生活を送っている中でも、弟はこの家族にとっては希望の星。

大学まで進学させたいという思いから、お母さんも、兄も一生懸命働いてたわけです。

という訳で、1日でも早く弟を除隊させようと、兄は手柄を取ることにだけに邁進します。

つまり、死と隣合わせのような任務に率先して手を挙げて参加。見事ミッションを成功させ、入隊からしばらくして、一兵卒から軍曹へと異例の出世を果たします。

最終的には、国民栄誉賞ばりの軍の勲章を授与されるまでにいたり、弟の除隊希望を上が了承してくるまでになったのです。

ブラザーフット

人格は変わるくらい戦争は恐ろしい

ただ、この名誉な賞をいただく過程での兄の振る舞いは、弟としては許せないものばかり。

命を顧みず単騎で敵陣に突入するなどの無謀な行動に出て、仲間を失う失態を犯したりして、本来の目的を遂行するにあたって、優しい兄は微塵もなく血も涙もない冷血な兄へと変貌。

しまいには捕虜で捕まった昔の部下に対し、銃を向けて射殺しようとするわで、弟の気持ちはどんどん兄から離れ、しまいには自分の力で手柄を立てて除隊してやると宣う始末。

兄弟の関係は思いっきり冷え切ってしまったのでした。

激しい戦争シーン

最後は北緯38度線周辺での戦闘シーン。

経緯は思いっきり省きますが、兄は何故か北朝鮮に寝返り、弟は韓国軍としてこの戦いに臨むことになります。

兄が北朝鮮に寝返ったのも、これ全て韓国軍に対する恨みから。妻と弟の死は全て国が悪いのだと。

ブラザーフット

てなわけで、兄弟なのに敵、味方に別れて壮絶な戦いが繰り広げられます。

現場にいるかのような寄りのカットで土砂や血しぶきが飛び散り、画面がガタガタと揺れる。

まるで戦場にいるようなリアリティ感があり見応え充分。

たまに、あまりものグロテスクに目を背けてしまうシーンもありますが・・・

この兄弟、最後まで生き残ることかができるのか、ぜひ御覧ください。

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