捏造がまかり通る社会にゾッとした「ありふれた悪事」

ありふれた悪事アジア映画

正義感の刑事だったのに

お隣韓国で実際にあった話のようで、かなり衝撃的な内容の作品。

国家権力による捏造が、まかり通り真実が捻じ曲げられて世に出てしまうという、それそれは恐ろしい本当にあったお話。

昨今のSNSの普及の世では起きないとは思いますけど、もしかしたら今なおこの手の情報操作というのは行われているかもしれないと気づかされる作品でした。

ありふれた悪事

国民受けするネタ欲しい

その情報操作の主たる国家組織が国家安全企画部という所。

国民感情をうまーくコントールするして、政府への好感度を上げるのがお仕事。政府の支持率が下がれば、国民の関心をそらすよな事件を引き起こしたり、政府の得点稼ぎに奔走したり。

ある意味、プロパガンダ部隊ですが、そのやり方が法を犯しているというのだからやぶさかではない。

ありふれた悪事

連続殺人犯に仕立て上げられる

韓国を震撼させた連続殺人事件、なかなか犯人は捕まらず、不安が募るばかりの韓国民。

それを別件で逮捕した犯人を、連続殺人犯の犯人に仕立てて大々的に報道。

かわいそうなのは犯人。やってもいないのに、おまえが殺したよな強制的に罪を認めさせ、連日連夜、拷問に近い尋問を繰り返します。

それに加担したのが今回の主人公の刑事。国家安全企画部から多額の賄賂をもらい、調書をまとめていきました。

ありふれた悪事

次なる標的は兄貴

この報道にメスを入れたのが新聞記者の実の兄。弟に本当の犯人は既に死んでいることをわからせるようと、死体安置所まで連れていき現在、情報操作している片棒をかつぐ弟を諌めます。

が、多額の賄賂をもらい、クルマも買ってもらい、息子の足の手術代さえも出してくれる国家安全企画部と今さら縁を切ることはできない。

そうこうしているうちに、今度は兄が国家安全企画部に危険人物を見なされ、捕まってしまいます。

こちらもお得意の捏造で、共産スパイということを認めさせようと日々、激しい拷問が繰り返されます。

最後まで正義を貫いた兄はついに命を落としてしまうのですが・・・

ありふれた悪事

正義に目覚めたものの、大事な家族まで

兄貴の死を持って、やっと正義を取り戻した主人公。これまで捏造に加担した自分自身の所業を世間に公開することを決意します。

これを知った国家安全企画部は自殺に見せかけて、家にガスを投入。主人公は異変に気づき脱出できたものの、奥さん、息子を失う事になってしまうのです。

ありふれた悪事

国家権力は黒でも白にの怖さ

このように国家による犯罪がまかり通り、真実が捏造されるような社会が数十年前に起きていたことを知り、ゾッとしました。

[amazonjs asin=”B078FBX86W” locale=”JP” title=”ありふれた悪事 DVD”]

タイトルとURLをコピーしました