怒りと悔しさで胸いっぱい。「チェイサー」

チェイサー,映画アジア映画

実話ベースのこの映画

韓国を恐怖にふるい上がらせた本当にあった凶悪殺人事件を元につくられた作品チェイサー

映画では売春婦をはじめ、近隣住民が次々と犯人の生き餌に。これが実際にあったというのですから、さすがにゾッとします。

映画を観ていても、その恐怖感は留まることを知らず、特に売春婦が殺されるシーンは思わず目を背けたくなるような映像でした。

はじまりはデリヘル嬢の失踪

デリヘル嬢の失踪をきっかけに話が展開されます。元刑事にしてデリヘル経営者のジュンホは、店の女の子は失踪したのではなく、同業他者が売り飛ばしたと思い込み、血眼で犯人を探しにかかります。手がかりは、犯人の電話番号。

チェイサー,映画

と捜査の網をかけたところに、ラッキにも犯人から指名の電話。速攻で店の子を向かわせ、犯人の自宅に突き止めようと計画。

デリヘル嬢には犯人の自宅についたら、住所をメールしろと指示。万全の体制かと思ったのですが・・・・

やばい所来ちゃったかも

デリヘル嬢は疑われることなく犯人の自宅へ上がり込み、シャワーを浴びるとバスルームへ。

早速、携帯片手に住所を送信しますが、残念なことに圏外。

薄気味悪さも手伝って、早くこんな所から出たいと思っていた矢先になんと、バスタブの血痕を発見。

身の危険を感じた彼女はクルマに忘れ物をした家を出ようとすると南京錠で施錠されており脱出は失敗。犯人の餌食になっちゃいます。

チェイサー,映画

このお客さんこそが連続殺人犯のヨンミン。その殺し方が凄惨すぎて異常者でなければそこまではしないといった感じです。

大金星。幸運はこうも続くもの

待てど暮らせどデリヘル嬢からのメールはなく、イライラがつのる一方のジュンホ。犯人を取り逃がしたと半ばあきらめ、クルマを走らせるとまさかの衝突事故に引き起こします。

犯人を取り逃がした怒りで思考回路はブロークン。早速クルマから飛び降り、ぶつけてしまった運転手に謝罪。弁償すると言っても、頑なに受け入れようとしない運転手。

服には血痕の後があり、怪しいと思ったジュンホは例の電話番号に電話をかけると、運転手のポケットからメロディが流れ出すといったまさかの幸運にめぐりあいます。

偶然にも犯人と衝突事故きっかけで接触でき、そこからは平身低頭の態度からオラオラ状態へ。犯人ヨンミン胸ぐらをつかみをフルボッコ。

これで事件も一件落着。ここまで観ていた時は、爽快な気分だったんですけどね。

早速デリヘル嬢の安否を確認すると「自分が殺した」と供述。

チェイサー,映画

ジュンホも最初は嘘だと思い、店の子を返せと執拗に迫っていたものの、彼の証言を聞くに、あまりのリアリティある内容に、嘘ではないことを確信。

どうして釈放しちゃうの?

ところが、そのデリヘル嬢は運良く急所を外されて生き延びていたのです。

犯人が警察でお世話になっている間に脱出に成功。近隣住民に助けを求めこれで彼女も救われたと思いました。

殺された事実を知り落胆するジュンホ。と落ち込んでいるわけにもいかず、犯人に自宅の住所を吐けと執拗な暴力攻めを繰り返します

けど、一向に口を割ろうとしない。ジュンホが焦るのも無理はありません証拠不十分のままでいると12時間後には釈放されてしまうのですから。

結局、この犯人見事暴力に耐えダンマリを決め込み釈放されます。

えっ、再び虎を野に放つようなもんじゃん。

そう来ましたか。のエンディング

頑張れデリヘル嬢のボス。悪を懲らしめてくれて胸のすく思いだったのに、最後の最後にあんな展開が待っているとは。

ネタバレになるので、詳細には触れませんが、まぁ何とも釈然としない終わり方で、この行き場を失った、この激しい怒りはどこにぶつけていいのやら。悔しさだけが残りました。

けど、最近見た映画では一番見応えがありました。ノンストップで結局2時間。短く感じました。

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