権力者に告ぐ。話が難しすぎるので、だろうという所でまとめてみました。

アジア映画

最近よく見かける実話に元にしたフィクション

本作品に登場する投資会社スターファンドは米ローンスター、スターファンドに安値で売却された大韓銀行は外為銀行とのこと。って言う所まで調べがつきました。

実際に起きた話は、ローンスターが安値で外為銀行を安値で買収し、荒稼ぎして売り抜けたというもので、これは何か不正があったのではと韓国経済界で大騒ぎになりました。

というのも、この買収に韓国の官僚がローンスターに加担していたという疑惑が浮上したから。

この騒ぎで、官僚が訴えられるも、関与していないということで無罪となりました。

一方、ローンスターはこの買収に不正があったとのことで、有罪となり外為銀行株の売却命令が出ましたが、ハナ金融グールプへの売却が決定しました。

これで一件落着かと思いきや、今度はローンスターがハナ金融グループを訴える騒ぎとなり、ヒッチャカメッチャカ状態。理由は売却金額が不当に安く抑えられたというのが訴訟の主な理由ですが、この主張は退けられてハナ金融グループが全面勝訴となりました。

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秘密を漏洩させないために、人殺しもいとわない

本作品で描かれている内容は、ローンスターが外為銀行を買収する前夜。官僚も組みして、外為銀行の買収金額が不当に安値にされたという点。

これに外為銀行内のスタッフが関与していたということで、事が露見される事を困った政府関係者がこのスタッフを殺害するというのっぴきならない事件からスタートします。

この点からフィクションでしょうが、ここから一気に作品にのめり込んでいきます。

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必ずいるよね。世直し熱血漢

この殺人事件をきっかけに、この疑惑解明に乗り出しのが、熱血検事の主人公ヤン。自殺と報道された女性の死を早くから他殺と見抜き、この買収問題の背景には官僚が深く関与していることを突き止めます。

上司、他部署の人間からは捜査を中止するよう迫られたりするも、全く持って聞く耳を持たず、ブルトーザーのごとく捜査を進めていきます。

彼の味方は、同じ部署の部下、そして国際弁護士キム。この御方、政府高官にも知り合いがおり、ヤンからこの疑惑を聞き、早速質問攻めを行います。

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まさかの裏切り

最初こそしらを切っていた元首相ですが、執拗な質問攻めに、とうとう自分が関与していることを伝えます。韓国と米国の外交上、必要不可欠なことであったと吐露。キムに理解を求めます。

ローンスターに外為銀行を買収するか否かの会議の席上で、父からの一通のメールが入り、父もまたこの買収に一枚噛んでいたことを知り愕然。

当初は、この買収に反対で官僚起訴の方向で動いていたキムが、まさかの変心。売却を認めることとなったのです。

そしてまた、官僚逮捕に息巻いていたキムの上司も我が身の出世との取引条件で、捜査の打ち切りを官僚に提示します。

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何となくわかった気がするタイトルの意味

作品の中では、買収に関与した官僚、捜査を勧めていた検事、共に悪さを働いたものが何の罰を受けることもありませんでした。

これを持って、本当にこれで良いのですが、国民の皆さんと何かメッセージを発しているようにも感じたのは私だけでしょうか。

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