パート1が面白かっただけに・・・
完結編を見た感想は、この内容だったら、もっと伸ばしても良かったのでは?
原作を読んでいないので何とも言えませんが、深津絵里演じる田宮涼子と敵対する寄生獣が現われて一悶着を起こしたり、大切な身内が寄生獣化したり、素人の僕でも色々と考えられるんです。内容の面白さはさておき
共存というテーマ
第一作目で深津絵里の語っていた寄生獣と人間との共生。
人間を食べることをやめ人間と同じものを食べられるように身体を馴染ませていく。
そんな涙ぐましい努力をしているのに、他の仲間と来たら相変わらず人間を食べる始末。
次第にはその存在を疎まれ、仲間から命を狙われてしまうのですから、ボスとしてはつらいでしょう。
結局、このテーマとは真逆の方向で話は進んでいくんですけどね。
人間により寄生獣狩り
やはり宇宙人さえ除けば、寄生獣であろうと人間に太刀打ちできない。
という訳で、大々的な寄生獣狩りを始めます。
寄生獣か人間かを見極める人間を雇い、寄生獣とバレようものなら特殊部隊にようる銃撃の嵐が待っています。
絶対的強さを誇る寄生獣も銃器の前では無力。
こうして深津絵里の理想はもろくも崩れさってしまうわけですけど・・・
次第に人間化する深津絵里
作品中の深津絵里は無表情で、話し方も冷酷な感じがして他の作品で見せる明る印象は一切なし。
が、人間との間にできた赤ん坊に見せる表情は別。
話かけに応じて笑顔を見せる赤ちゃんと暮らす内に母性本能に目覚め、いつしか心も人間化されていきます。
最後には大事な赤ちゃんの人質にとられ、母親魂全開で子供を助ける姿はもはや人間と行ってもいいくらい。
完結編にふさわし最強寄生獣
浅野忠信演じる最強の寄生獣。何と1人の人間の中に5体の寄生獣を宿しているのですから、主人公に同居する寄生獣が強くてもさすがに1対5では勝ち目なし。
あの強いミギーはどこに行ったのやら、彼自ら逃げを選択するのですから相当な強者です。
まぁ最終的には素晴らしい頭脳戦で、浅野忠信を攻略するわけですけど・・・
ミギーとのお別れ
で、完結編ということもあり、寄生獣ミギーとのお別れが待っています。
ドラえもんの最終回のごとく、お前はもう一人で行けていけると。なので俺はさよならすると。
最初はあんなに嫌がっていたのに、いつしか友情が芽生えたわけです。
右腕もミギーが同居する前に戻ったのにどこか寂しさを感じずにはいられない主人公でした。
ただ新たな敵が現われていつしかミギーが舞い戻ってくるのではとひそかに期待をしてるんですけど・・・。