開始1分から釘付け
見知らぬ男数人に追いかけられ逃げ惑う女子高生。暗い路地に追い込まれ羽交い締めにされた後、画面をガームテープでグルグル巻き。激しく抵抗するものの、バタバタ動かしていた脚がピタリと止まり命を落としてしまいます。
彼女の死を確認し、電話で任務完了を告げる怪しい男性。
といったシーンが冒頭から流れ、今回は当たりかなと期待も膨らみました。
悪は成敗されるんだよね。
数日後、この犯行に関わった人間が、ある地下組織によって連続して拘束されます。
そのグループが怪しい反共組織。この女子高生殺人事件を写真を見せて、この日にあったことを全て書き出せとのこと。
最初は犯人達も抵抗は見せるものの、水攻め、電気、ハンマ攻撃などにあいあえなく陥落。
この事件で起きたこと、仲間を洗いざらい喋ります。
こうして悪は成敗されて、この地下組織を好意的な目で見ていましたが、次第にボスの行き過ぎた行動に組織内で争いが頻発し始めます。
出来合いの地下組織
この悪を退治する地下組織、しっかりと組織化されていると思いきや出来合いのなんちゃって組織ということが発覚。ライフル銃もおもちゃ。監視カメラも接続されておらず、ユニフォームも市販ものでしょう。
拷問終了後は楽屋に戻り、「今日の拷問は行き過ぎた」とか「次回は殴るのはやめよう」とか素人丸出し。
構成品もフリーターがほとんど、その日暮らしの人ばかり。けど、夜になると世直しとばかりにミンジュの殺人事件に関与した人達を懲らしめているんです。
統率するボスが怖い
とにかく軍人上がりのボスがとてつもなく怖い。かと言って、構成員達に高圧的な態度で接するわけでもない。仲間として世の間違っていることを正そうと。だから協力してくれと。
で、彼らの気持ちをつなぎとめるのが、今の韓国社会の格差社会。
一生懸命働いている俺たちが仕事に就くこともできず、既得権益にまみれた奴らがでかい顔している今の世の中はおかしいと。
だから、一緒に世直しをしようぜぃと。
最初は、その考えに賛同していたものの、行き過ぎた拷問に気持ちがどんどん離れ、構成員も最終的には数人に減少。
ネタバレです。
ボスが執念深く、殺人事件に関与した人間を探し出していたのは、この事件、国家レベルの犯罪で表沙汰にならず闇に葬り去られたからなんです。
警察が裁かないのならば、俺が捌いてやると立ち上がったのがボスなのです。
さらに驚いたのが、殺されたミンジュの兄がボスだったのにはさらに驚きました。
作品としてはイマイチでした・・・
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