人それぞれの人生は既に決まっている?
毎日の通勤で会うサラリーマンや学生、ランチの時によく見かけるOLなど、この人達が全て仕込まれた人たちで、それぞれが自分の人生におけるキャストとして用意された人だったらとふと思うことがあります。
それに似た感覚を味わえるのが本作品です。上院議員選挙に出馬するも過去の破ハレンチ写真が流出して惜しくも政治家の夢を絶たれたマット・デーモン演じるデビット。
が、これも既に決められたことであり、将来的には彼は大統領まで上り詰めることも既に決められていたのです。
神か、悪魔か、運命調整局とは何者?」
時には、人間は決められた人生を逸脱することもあるそうで、道を踏み外さないように監視しているのが特殊な能力を持つ運命調整局という方々。
時間をストップさせたり、どこでもドア的な能力を持ち、瞬時に空間移動をしたり・・・。姿形は人間そのものですが、中身は天使なのか、悪魔なのか得体のしれない連中。
そんな彼らに目をつけられたのがデビッドその人。彼の人生では出会うことのないある女性と恋仲に落ちてしまい、その恋が原因で大統領という人生がなきものになってしまうというもの。
ちょっとしたアクシデントを仕込んで3年間会えずじまい
偶然バスで再会を果たした2人。女性から電話番号を聞き出し、これから恋が始まるという矢先に運命調整局が現れ、彼女に二度と会うなと通告。
理由はお互いの決められた人生から大きく狂ってしまうというもの。その場で彼女からもらった電話番号のメモを燃やされ、彼女と接触する機会を失ってしまいます。
が、デビッドは諦めることなく、毎日毎日彼女と出会ったバスに乗車し、彼女との再会を待ち望みます。
そしてついに彼女との再会を果たします。彼女自身も彼とのことを忘れられず3年間過ごしてきたことを明かし、二人はさらに燃え上がるのでした。
トドメの最後通牒に、さすがのデビットも・・・。
彼らの再会に驚いたのが運命調整局の面々。彼らが再び出会わないようにあれこれと調整をしていきたのに、その運命さえも超えてしまう力。
とうとう彼らは、デビットの今後の人生と彼女の今後の人生をデビット本人に告げます。
デビットは彼女と出会わなければ将来的には大統領の座に、彼女はデビットと出会わなければ、世界的なダンサーに。
これを聞いたデビッドは、彼女のことを想い、彼女の前から姿を消します。
そしてう数年後、彼女は世界的ダンサーとして成功を収めることに。運命調整局の人が言っていた通りとなり、喜びはしましたが、ダンサーの男と婚約という内容にちょっと複雑な想いでいました。
運命に抗うか、従うかの究極の選択
このまま動かなければ、ふたりとも成功者の道を歩むものの、彼女を一生会えなくなる。
で、デビットが最終的に選んだ道は運命に抗い、彼女との人生を選択するというもの。
結婚式場に出向いて、ちょっと待ったというお決まりのシーンとなるか、ぜひご覧ください。