そして誰もいなくなった「パリ、憎しみという名の罠」

父から譲り受けた会社なのに・・・

とある中小物流会社の社長さんのお話。借金で首が回らず銀行から自己破産を進められ、苦渋の決断を迫られる主人公ロカ。従業員、その家族をと露頭に迷わことはできないと最後の最後まで頑張ってみたものの万策尽きたということで会社を畳むことを決断。

創業者の義理の父から、無能呼ばわりされ、孫の親権を俺に譲れだとプライベートも散々。

会社を畳み、これからどうしようかと途方に暮れている所に次なるビジネスの種が転がり込んできます。

それが二酸化炭素の排出枠の売買

自己破産申請後、会計士を通じて排出枠で儲けたお金を渡され、商売人のロカはピンと来たわけです。

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排出枠売買で一儲け

会計士に話を聞くと、国内会社との売買では売上税がかかるけど、国外会社との売買であれば無税になるとのこと。

この話を聞き、これはお金になると踏んだロカは、仲間から出資を募ります。

これで自己破産した会社を取り戻せると。最初こそ全うな理由だった訳ですが、人は欲の皮が厚くなると当初の志を忘れてしまうと言いましょうか、これをきっかけに彼の転落人生が始まっていくのでした。

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頼ったのは地元のマフィア

ロカのビジネスは、いわゆる脱税。法を犯してのビジネスとなると銀行からの出資はまず無理。

てなわけで、地元で様々なビジネスを成功させて大金持ちのマフイアに出資をお願いします。

本人の所に直談判して日本円にして2億円。3ヶ月後に返済するということであっさりとお金を借りることに成功しました。

が、借金を返せば、はい終わりと簡単に済まないのがこの世界の常識。

借金返済後も、執拗にお金をしゃぶられてしまうのですが・・・・

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さながら勢いに乗るスタートアップ企業

豊富な軍資金を手にしたロカ達は、30個以上のペーパーカンパニーを設立して排出権の売買を始めます。

最初は仲間の自宅をオフィスにしていましたが、IPアドレスなどで足が割れると、ホテルの1室を借りて、しかもIPアドレスが都度切り替えられるシステムを組み込み、ビジネスはとんでもない勢いで拡大していきます。

部屋中にパソコンが置かれ、取引の様子が映し出され、その様子はまるで成功したスタートアップ企業を見ているよう。

こうして、ロカの第二のビジネスを幸先の良いスタートを切ることができたのです。

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儲けすぎはかえって目立つんですよ。

高級車を乗り回し、着ている服も高級ブランド品。いきなり生活のグレードが上がったものだから、マフイア、義父、妻からも怪しい目で見られるように。

どんなビジネスをしているのかとか、まだまだたかれるのではではと。

ビジネスをこれ以上続けていくとさらに苦しい立場に追い込まれる、最悪警察の目にも止まり刑務所行きも。

ということで、早々に店じまいの準備を進めるべく現金を引き出すことにした訳ですが、その矢先に様々なトラブルが勃発。

大金を持つと人は変わるというのはまさにこのこと。

ロカ、そして仲間たちに次々と襲いかかる災難。悪事を働いた罰よとまるで見せしめのような感じがしてなりませんでした。

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