あらすじ
アフガニスタンに派兵されたドイツ軍兵士と現地の人との交流を描いた作品。交流っても、そんな和気あいあいなんて程遠く、現地の人は心を開かず、厳しく当たる始末でドイツ人兵士が本当にかわいそうに感じる作品です。
そんな小さな村なのに・・・
ドイツ兵が派遣されたのはタリバンと交戦状態の荒野の中にポツネンとあるような村。村人を助けるという名目で派遣されるわけですが、村人のたくましいこと、たくましいこと。
ドンパチが始まれば、我先にとライフルを持った村人たちがドット現れ、アレレ、ドイツ兵の支援なくてもいけるんじゃねぇと思うくらい。自分達の住まいは自分達で守るという熱が半端ないです。
いつ何時襲われるかわからない
お風呂に入っている時、トイレに入っている時、歯を磨いている時、そんな日常の中に不意に銃声が鳴り響き、しかも自分の数m前に着弾って。日本で言えば地震みたいな感覚です。
なのに、現地の人はバタバタすることなく、銃声聞いたら、即スイッチ・オン状態。アイドリングなしで即戦闘モード。常に緊張の糸がピンと張っている状態。こりゃ心身ともにボロボロになるわと感じました。
隣人から襲われる恐怖
日本で隣人とのトラブルがかすむ位の怖さ。タリバン派と反タリバン派で隣人同士ともなれば、命を狙われる危険にさらされます。日常的な嫌がらせ電話に始まり、不意の殴打などなど。
今回の準主役で登場した彼が、なぜ国外への移住を切望していたのが、よくわかりました。
軍隊は会社より厳しい
会社であれば、上司の命令に背いても、口頭注意か降格、左遷レベルだけど、軍隊はそうもいかない。なので、上司の命令は絶対だけど、時として現場の意見を尊重してよという時もある。
現場の事情も知らずにバッサリ、ノーをつきつけ、やむなく従う現場。部隊をまとめる指揮官の心労といったら、サラリーマンの非ではなでしょ
アフガニスタンの実情を知るには良いかも
最近テレビではあまりきかなくなったタリバン。市民はつらい暮らしを強いられていたと思いきや、普通に暮らしをしているじゃんって感じ。
けど、タリバン支持層が反タリバン派をいじめるのはちょっとしんどそうと感じました