窃盗グループにとっては楽のお家
重犯罪にならないギリギリの範囲で窃盗を働いていた若者グループのお話。
現金は盗まず、主に物品に限定し、盗難限度額も決めて仮に少年院に入ってもすぐに社会復帰ができるレベル。仲間内でルールを決めて、こんなしっかり者なら、悪に手を染めないで真面目に働けばいいのにと。
と、本人達も後ろめたい気持ちでいっぱい。これで足を洗う選んだのが、新聞にも報道されたプチ資産家。
なんでも最愛の娘を事故でなくし、示談金でとてつもない収入を得た一人暮らしの男性。
男性の一人暮らしなら、仕事もラク。加えてこの男性は目が見えないことを知り、さらに楽勝モードを確信しました。
仲間が殺されヤバイかもランプ点灯
夜中の2時に、男性宅に侵入。ここまでは難なく仕事が進んでいました。調子に乗った一人が拳銃を発泡したことで男性の知ることとなり、ここから恐怖のサバイバルゲームが始まりました。
まず餌食になったのは拳銃を発泡した男性。音を聞きつけ部屋に飛び込んできた男性。彼に対し、拳銃を向けて威嚇するものの全く動じず間合いを詰められて立場は逆転。首を締め付けられ、詫びる若者の声を無視し、その場で射殺。
このやりとりを見て、仲間達は思いました。「やばい家を選んでしまったな」と。
男が仲間の死体を片付けている間に、とにかくこの家から脱出しようと試みます。
まさかの珍客に驚愕
男に気付かれないように地下室に逃げ込み、そこでとんでもない人に遭遇。
縄で縛られ、口が塞がれていた女性が突然暗闇から出現。この彼女、男の娘を殺した疑いをかけられいましたが、お家が裕福だったこともあり、示談金で刑務所に入ることを逃れることができました。
ただ、最愛の娘を奪われた恨みは消えることなく、彼女を拉致監禁。
最初は楽勝と思っていたお家が自分の命を脅かすほどのヤバイお家だったことをあらためて痛感したわけです。
一難去ってまた一難
盲目の男性一人なら、簡単に逃げられると思いましたが、目が見えない分、聴覚と嗅覚が人一倍するどく逃げても、逃げてもすぐに捕まってしまいます。
最終的に監禁されていた女性も男の餌食となり、一緒に泥棒に入った仲間も殺され、残ったのは彼女一人。
取り残された彼女は、緊急ブザーを作動させることに成功し、彼の家からようやく逃げることができたのです。
止まらない恐怖
その後、この事件のニュースをテレビで見て驚愕。
被害者は自分たちだったのに、男性の正当防衛というトーンで、仲間2人が殺されたとの報道になっていました。
加えて、男性は軽傷ですぐに退院できるとのこと。
彼女の恐怖心がさらに高まったのは言うまでもありません。