冒険心をくすぐる無人島
医師でそこそこの収入の主人公は、長期休暇をとって家族とバカンスへ。向かうは青い海のカリブ海。ちょうどキューバーあたりでしょうね。
ホテルの受付にチップを渡し、ちょっと豪華なお部屋にアップグレード。子供も初めての海なのか、キャッキャッと大騒ぎ。お出かけの前のパパとのジェットスキーが体験できるとあって興奮冷めやらぬといった感じ。
翌日、早速ジェットスキーを借りようとビーチに出かけるも、満席状態で息子の願いを叶えることができず意気消沈。が、地元の救いの言葉で再び笑顔に。ジェットスキーはないけど、ボードなら貸出しているよと。早速船着き場まで足を運び、その場でボードを借りることに成功。家族を乗せて海洋クルーズにお出かけすることに。
個人的には地元のガイド付きの方が安全では?と思いましたが、リゾート地で浮かれてでもいたのでしょう。速度を上げて海上を風を切って走る爽快感に負けて、ボードはどんどんスピードを上げて周囲は海だらけ。島ひとつも見えない状態。
不安に思ったママは引き返そうと提案するも、そこに現れたのが無人島。息子は大はしゃぎ。そのはしゃびっぷりに負けて無人島冒険が始まるのですが、これがこの家族を大惨事に陥れるとは・・・。
九死に一生を得たけれど・・・
無人島探索が終わり、さぁ帰ろうとボードのエンジンをかけるも、全く反応なし。何度も何度もトライするも結果は一緒。
燦々と降り注ぐ太陽。水もない状態で脱水症状になるのは目に見えている。とにかく取りすがりの船に救助を頼もうということに方針を変更。けど、数日経過しても船などを通る気配なし。どんどん体力を消耗していく息子と奥さん。こんな所で死んでしまうのかと生死をさまようほどの危険状態にまで陥ってしまいます。
そこに現れたのが国籍不明の漁師。息子と奥さんに水を与え、何といい人なんだろうと。
早速感謝の言葉を伝え、それ相当のお礼はする腹積もりであったが、何と向こうからの要求は100万ドル。日本円にしたら1億円だとのこと。
パパも最初は抵抗するも、このまま家族を放置してしまったら、本当に死んでしまう。泣く泣く条件を飲むことに。
で、漁師たちの取った行動がこれまた凄い。
子供と奥さんを置いて、旦那だけを船に乗せ、元の島へ。入金の確認後に、家族を助けるという用意周到っぷり。
どこまで人の弱みにつけこめばいいんだと腹立たしさ気持ちになりました。
待ち受ける苦難の連続
この後、パパを襲う苦難の連続。軽い火遊びだったのに、とんでもない大惨事を招くこととになるとは・・・
異国の地で、浮かれるのは致し方ないですが、いつ何時生命の危機に襲われる可能性も大ありなわけで、色々な意味で勉強になった作品でした。