ケニアに住む一般家庭とイギリス軍を結ぶ線
フラフープをパパに直してもらいご満悦の少女。所変わってイギリスの軍事施設に向かうためクルマを走らせる険しい顔の女性軍人キャサリン大佐。
全く接点のない2人ですが、ある事件をきっかけに両者が交錯します。
両者を引き合わせたのが、アフリカを中心に活動するアル・ジャバブというテロ組織。
千載一遇の好機到来
少女の住むご近所周りはこのテロ組織の勢力圏で一番ホットな場所。ライフルを持った怖いお兄さんがあちらこちらいるような恐ろしい所。
一方、キャサリン大佐がこの街に目をつけたのは、アルジャバブのNO.4とNO.5がこの街の隠れ家に訪れることをキャッチしたから。
数年前から、彼らの行方を捜索してやっと尻尾を捕まることに成功。このチャンスを逃したら後はないとばかりに、英米ケニアの3カ国連合の大捕獲作戦が動き出します。
自爆テロで多くの犠牲者が
全体の総指揮を取るのがキャサリン大佐が所属するイギリス軍。
無人ドローン機による隠れ家の爆撃を担当するのがアメリカ軍
そして隠れ家をモニタリングして米英にリアルタイムで報告するのがケニア軍。
3者それぞれにきちんと役割分担がなされ、情報を共有しながら状況変化に応じて、即座に別の選択肢を考え実行に移していく様子は圧巻。
これが自分だったら想定外の事態に、ただただパニックするばかりで思考停止に陥り、作戦は失敗に終わるだろうなと。
出ました、軍事用ドローン
スパイから得た情報通り、テロ組織のお偉いさんが隠れ家に到着。ここまでは想定通り。
ドローンもはるか上空より隠れ家をキャッチし、爆撃の準備はOK。後は発射の命令待ち。
(軍用機ドローンネタはこちらかもぜひご覧ください。)
ところが、ここで最初の予期せぬ事態が発生。
隠れ家の中では、これから自爆テロに向かう2名の若者の様子が映し出され、さぁ大変。
作戦を捕獲から殺害に切り替えることにしました。
ところが、またまた予期せ事態が勃発。塀1枚を挟んで、爆撃するお部屋のそばで、冒頭で紹介した少女が何とパンを売りに露店をし始めてしまいます。
これにより爆撃ミサイル3秒前ながら作戦は一時ストップ。
少女の命を救うか、それとも自爆テロで数十名の命を救うか、苦渋の決断を迫られます。
誰も責任を取りたくない
司令塔となっているイギリス軍では、軍部だけでは独断できないことから外部大臣、国務長官、はては首相までにも判断を仰ぎます。
とにかく自爆テロの若者が隠れ家から出てしまったら多くの人が犠牲になってしまう。一刻の猶予も許されない中で、判断を迫られます。
出した答えは爆撃しちゃいなさい。ただ、爆撃する位置をちょっとズラして、少女への被害を最小限に抑えるというもの。
果たして少女への被害を最小限に抑えて作戦を成功させることができのか、ぜひ御覧ください。