大役を任されたのに、まさかの解雇
会社に大きな利益をもたらような仕事を任されたら、僕なら早々に辞退を申し出るけど、そこは斜め上を行く人は違います。
大役を2つ返事で引き受け、この勝利宣言までしてしまう。そこまで自分に自信を持てる人をうらやましくも感じます。
で、主人公のトム・ハンクス演じる弁護士は、この大仕事を引き受け、見事勝利を手にすることができましたが、会社からはまさかの解雇通告。
青天の霹靂とはまさにこのことでしょう。
不当解雇として、会社を訴えるも・・・
解雇理由は、仕事でのポカが多い。そんな人材に今後仕事は任せられないし、お給料を支払う余裕もない。
まさに首切りが当たり前のアメリカならではの厳しさですが、本音を言えば、トム・ハンクス演じる主役がエイズに感染していたからというもの。
会社側は、彼の額にある赤いシミを見て、これはエイズはだなと確信したのです。
というわけで、主人公は会社を不当解雇を理由に会社を訴えます。
いくつかの弁護士事務所はお願いするも、相手が最大手の法律事務所だけに勝ち目はないと見切り、協力してくれ所は皆無。
そんな中、主人公が弁護士時代に一緒に仕事をした友人に訴訟のお願いをします。
最初こそ断られるも、主人公を不憫に思ったのか、負け戦濃厚にもかかわらず彼の依頼を受け入れるのでした。
ジェンダーに寛容なお国でも偏見の時代が・・・
本作品の上映が1993年。今から約30年前。今でこそゲイ、レズビアンが当たり前のように社会に受け入れられていますが、当時は、かなり偏見の目で見られていました。
会社にも、同性愛者ということを隠しているのも、解雇につながる恐れがあるから。
とは言え、会社側のも、それを理由に解雇するとなると不当解雇に当たるため、適当な理由をつけて解雇します。
そこが本作品の争点になるわけですが、あくまでも会社はエイズ感染ではなく仕事上のポカの多さを理由に上げ法廷に臨みますが、素人から見ても明らかに無理があるなと感じました。
コロナ患者も偏見にさらされるのか
HIVも今ではさほど大きくは報じられるようなことはありませんが、感染病患者というのはいつの時代も偏見の目にさらされるんだなと。
現在、コロナが全世界で猛威を奮っていますが、コロナ感染者も差別されるような事が起きるかもしれません。
トム・ハンクスの役作りの本気度に驚き
エイズ患者を演じたトムハンクス。エイズが進行につれて徐々にやつれていき、相当役作りに気合いを入れていることが伺えます。
体重も相当落としたことでしょう。トム・ハンクスの役者魂を垣間見ることができました。