タリバンVSカナダ軍を描いた戦争作品
話の内容は、タリバンVSカナダ軍の戦いを描いた作品です。アフガニスタンに駐留したカナダ軍が、タリバン戦力との戦いを繰り広げる訳ですが、主戦場は草、木もないような広大な荒野なものの、対峙する人間は総勢でも数名。団体戦ではなく個人戦といった感じです。
岩のかげに隠れて数百m先の敵を狙い撃ちシーンが多く描かれていますが、人っ子1人もいないような場所で、いきなり命を狙われる訳ですから、むしろ民家街にいた方が安心といった感じです。
敵も戦上手。埋伏の計
戦車部隊とスナイパー部隊が合流する時のシーンで、道路周辺には人の気配は全くなし。遠くの荒野を見て誰一人といない状況。誰しも安全と思っても不思議はないのですが、道路上に不審な穴ぼこがいくつも。
単なる路面の破損かと思いきや、周辺をライフル銃で撃ってみると、いきなりドッカンと大爆発。つまり穴ぼこを回避して走ると地雷を踏んでしまうというトラップだったのです。
この大爆発でビックリしたスナイパー部隊は急ぎ、戦車部隊に連絡をして留まるよう指示。
で、無線で話している最中、どこに隠れていたのか数十名のタリバン兵が出現し、彼らに向けて発泡。まさに多勢に無勢という不利な状況に追い込まれてしまったのです。
歴史小説によく出てくる埋伏の計を、タリバン兵は行っていたのです。誰もいないと油断している所に襲い込むわけなので、著しい戦果を挙げられます。敵ながらあっぱれといった感じでした。
伝説の兵士、砂漠のライオン
タリバン兵に追われる身となったカナダ兵は急ぎ村落に逃げ込み、そこで村長らしき人物に助けられます。
村にまで進入し、彼らが隠れている民家を大勢のタリバン兵が囲い込み、絶対絶命の状況。が、この村長が外でに出て、一言二言兵士に向けて何か言い放ったら潮が引くかのごとく撤収してしまったのです。
で、彼こそがソ連のアフガン侵攻の時に、ソ連を打ち負かしたと言われる伝説の兵士、砂漠のライオンその人だったのです。
そういった英雄に対しては手を出さないという暗黙のルールがアフガニスタンにあるのでしょう。
味方と思ったら敵でしたの悲劇
タリバンとの戦争を優位に進めるためにも、現地の反タリバン派と手を組むこととしたたカナダ軍。機動力を上げるために、戦略上、幹線道路の建設を決断し、現地の反タリバン派の有力な人物と手を組むことにしました。
が、見た目からして怪しい風貌。絶対裏切るなと思ったら、案の定タリバンにも通じていることが発覚。こうやって両方から美味しい汁を吸う輩というのはいつの時代でもいるんですね。
物語としては見応あり
事実かどうかは微妙ですが、冒頭から没入していくことは間違いありません。とにかくカメラワークがいいのか、戦いのシーンはかなり迫力があり、まるで戦場にいるようで、ゾワゾワすること間違いないでしょう。
加えて、砂漠のライオンとタリバン政略との攻防も見応え十分です。ぜひ。
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