まずはスコットランドの歴史をおさらい
この映画を観て、イギリスとスコットランドの確執をあらため実感。スートーリーはイギリスの地方にいる貴族と蛮族風のスコットランド人の戦い。「覚えてろよ、イギリス人」と罵りまくるスコットランド人。何故、そんなに怒っているかと言えば、原因は両者の歴史にあるんです。
侵略者のイギリス人
そもそもあの島の原住民はスコットランドの祖先ケルト民族だった訳です。それが海を渡ってやってきたアングロサクソン人に侵略されて地方に追いやられた訳です。これはさすがに怒るのも無理はありません。なんで、よそ者におらが村を、我が物顔でのさばるんだと。
だから、この映画、土着の人間、イギリス人、侵略者スコットランド人って見えますが、実話逆だったことを見終わってから初めて知りました。
傭兵に頼るのが精一杯
攻めるスコットランド人、守るイギリス人。堅牢な外壁に囲まれた城で、そう簡単には攻め落とされない。相手が疲弊するまで耐えに耐えぬく籠城戦を決め込みます。が、それにしても戦力が圧倒的にスコットランド人に劣る。
てなわけで王様は考えました。兵士を雇おうと。一騎当千の傭兵を雇ってこの難局を打開すべく、街に繰り出しスカウティングを始めます。
中には、親戚のおじちゃんおり、娼婦の女、売春クラブのオーナーなど多彩な顔ぶれ。すげぇ活躍するんだろうなと思いきや、恐ろしく弱いのでビックリ
映画だけど派手さはなし
よくある映画なら、この傭兵達が恐ろしい強さで敵をバッタバッタをなぎ倒していくといった方向に転びがちですが、この映画、ノンフィクションという事もあり、ほぼ史実に忠実。
10人ほどの敵兵に囲まれて、一人で全員やっつけるんだろうと期待しながら観ていると、最初の2-3人を斬った後は、敵兵に取り囲まれて袋叩きに合います。
確かに一人対10人だったら、こうなるわなという感じ。てな訳で戦いに派手さはなく、迫力不足は否めません。
オチもイマイチ
最後は数に勝るスコットランド人に攻めこまれ、これって侵略されて終わりというまさかの展開かと思いましたが、最後はスコットランド人の大ボスとイギリス側の傭兵との一騎打ち。まぁ、この戦いも迫力といったらイマイチなんですけど、イギリスの傭兵が何とか勝利をおさめ、スコットランド人はボスの死を悼み、ゾロゾロと城を後にします。
で、何とかイギリス人は勝利を収めてハッピーエンドとなるわけです。