27年振りに再結集。少年探偵団
幼い子供が次々と失踪する呪われた街を救った少年探偵団。
首謀者のピエロを見事に撃退し、街に平和が訪れました。が、そんな平穏な日々も30年は持たず再びピエロが復活してしまったのです。
少年探偵団の面々は、地元を飛び出し、残っているのは一人だけ。ピエロの復活を知り、少年探偵団全てに招集命令を出します。
27年振りに連絡する人もおり、果たして全員が揃うのか。同窓会ですら集まりが悪い。ましてや危険を伴うピエロ退治となればなおのことお誘いには断りたい。
孵化した卵の中からシーマン登場
とは言え、事の重大さを知ってか、ほぼ全員が集まり、久方ぶりの再会の喜びを分かち合います。
円卓で料理を囲み昔話に花を咲かせ、不安な感じも全くない中、いきなりピエロの洗礼が発動します。
メニューに出された茹で卵がいきなり孵化し、中からシーマンヅラの四足歩行のモンスターが出現。他にもクラゲをもしたモンスターやら、空飛ぶモンスターなどなど。
それまでの幸わせな空間から阿鼻叫喚の空間に変わり、椅子を使い退治する者、逃げ惑う者など混乱状態。
衝撃の告白。仲間の死
このピエロの奇襲攻撃とも言える恐怖体験は、彼らに仲間の一人は既に自分の手で殺したことを伝えるため。
この事実を知り、仲間は失意のどん底に落とされるわけですが、少年探偵団の中の女性は、やっぱりといった表情。
仲間が問いただすと、彼女は夢で彼の死を見たとのこと。さらには驚いたことに全ての仲間の最期も目にしたということで騒然となります。
銅像が襲いかかる恐怖
この未来を打ち消すための方法は、ピエロを退治するしかない。
というわけで、ピエロ退治に向けてそれぞれが当時の記憶を呼び覚ますべく、それぞれの縁の地を訪れます。
その先々で、これまたピエロの恐怖体験に襲われます。
仲間の死を夢で見た女性は当時住んでいたアパートを訪れたら、入居したおばあちゃんがモンスター化して襲ってくるわ、ある男性は街のシンボルとも思えるオーバーオールの農夫のモニュメントに襲われるで皆それぞれ恐怖体験を味わいます。
どこかユーモアな所が救われる
とにかく出てくるモンスターが気持ち悪いの何のって。久方ぶりに恐怖を感じました。
そんな怖い気持ちを和らげてくれるちょっとしたユーモアもこの作品の良い所。
ほっぺたとナイフでグサリと刺されたのに、相手をうちかましてみたり、モンスターが吐いた汚物を口に戻して撃退するなどその様子が怖さを和らげてくれました。
無双状態のピエロに意外な弱点
クライマックスは本丸のお化け屋敷。地下深くに潜り込み、ピエロとの対峙を迎えます。
表情に笑いを浮かべ相変わらず小憎たらしいピエロ。巨大化してシリーズ1よりも強さ倍増。今回は勝てないかもと諦めムードが漂う中、意外な弱点が。
ある攻撃で見る見るうちに図体が小さくなっていくピエロ。えっ、ピエロの弱点って、それなの?と拍子抜けするほど。
再び街に平和が訪れるのか。3時間近い長編ですが休み休みなら最後まで行き着きます。ぜひご覧ください。