90年に一度?。スウェーデンの伝統祭りに胸踊らせる
夏休みを利用して、スウェーデン人の友達の提案で、ある伝統的な祭りを見学することとなった学生達。
ある学生は大学の論文に、ある学生は彼女との関係修復に、それぞれがこの旅行、90年に一度の祭りを見学できることに心踊る気持ちでいっぱいでした。
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で、祭りの開催地に到着すると、そこには白服と頭に花輪をつけた、ちょっと浮世離れした人ばかり。祭り用の衣装に皆着替えているのかと思いきや、これが彼らの私服とのこと。
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周りには彼らの住居と思われる建屋がいくつも点在し、ここで生活を共にしていることが見て取れました。
この光景を見て、オヤオヤ、これはまずい所に連れてこられたと思ったはず。けど、住人の笑顔いっぱいのおもてなし、そんな不安もかき消されいったのでしょう。
カルト集団確定。とっととこの場を立ち去っては見たけれど
しばらくの間、この地に留まることを予定した彼ら。宿泊用の施設を用意されるもの大きな集団部屋。しかも住人達も一緒。プライベートなど一切なしという環境。
それでも不平不満を口にすることなく、彼らとしばらくの間、生活を共にします。
盛大なお祭りにも参加できたことで満足の行く旅行だったと学生達は思ったはずでしたが、それがある儀式を前にして一転。この場から逃げ出したいという思いかられるのでした。
それが、この集落の掟、決まりごとでもいうのでしょうか、ある年齢を超えた年配者は自ら命を絶つというもの。目の前でその様子を見せられた彼らは、取り乱すものや、パニックになるなど様々。
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彼らの言い分としては、新しい生命を誕生させることに必要不可欠なことであり、命を絶った年配者はむしろ喜んで、この儀式に臨んでいるというもの。
とは言え、一般人から見れば正気の沙汰とは思えない。てなわけで、夜遅くにこの集落から逃げることを決意したカップル。クルマに乗り込み脱出に成功したかに見えましたが、さにあらず。二人ともその後は行方不明となり、このカルト集団が徐々に本性を表してきたのです。
次々と失踪する仲間たちに戦慄
その後、この集落に伝わるある経典を盗み撮りしようとした学生が失踪したり、夜這いをかけた学生もこれまた失踪。残るは倦怠期を迎えたカップル2人だけに。
楽しい夏の旅行が一転して、とんでもない悪夢へと変わっていきました。
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これ全て、この伝統的祭りに誘った学生がカルト集団と一緒に計画したもので、この集落で生活を共にしたら、二度と俗世には戻れない。で、彼らの目的は外部からの生命を得るというもの。
その白羽の矢が立てられたのが、最後の最後に残ったカップルの男性だったのです。
集落の女性に見初められ、最初こそ拒否していた男性ですが、怪しい薬を飲まされ、半ば朦朧とした状態で、行為に及びます。
これもゾッとするもので、二人の周りには何故か裸の女性が輪を作りながら、歌を歌うというもの。集団に見られた状態で事に及ぶというのは、さすがに恥ずかしかったことでしょう。
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そして残ったのは一人だけ
事が済んだ彼の処遇はと言えば、残念ながら処刑というもの。結局、このカルト集団にしてみれば、外部の生命だけが欲しいのであって、人まで入らなかったのでしょう。
こうして、5-6名で参加した楽しい夏旅行も、残ったは女子一人。俗世に帰ることも許されず、生涯この地で暮らすことになるのでしょう。
このカルト集団が逮捕されて、ハッピィエンドに終わる展開を期待したいだけに、モヤッとしたものがただただ残ってしまうような内容でしたよ。本当に。