犯人探しのわかりやすさ
列車で起きた殺人事件。この犯人を予想するという、とってもわかりやすい推理サスペンス映画です。
この手の作品、予想もしなかったような人が犯人ってことで、かなり注意して登場人物を見ていましたが、まさかの結末にビックリ。
さらにビックリしたのは探偵ポアロが見事犯人を的中させた点。当代きっての切れ者探偵はさすがです。
話はイスタンブール駅から
この作品、時代的には第二次世界大戦前の世界を描いています。当時は、トルコのインスタブールからパリまで直通の列車が走っていたのです。
今ではインスタンブールへの直行便はないようですが、一度だけでいいいから、トルコから寝台列車に乗ってヨーロッパを旅したいと思いました。
アジアからヨーロッパですから様々な風景や文化を楽しめると思います。
お客さんそれぞれに個室が用意され、バーもあり料理もシェフが何人いるような厨房を備え、移動式ホテルと言ってもいいでしょう。
乗員もお金持ちばかり。国も性別も身分もバラバラ。けど、これがある人物で一本の線として繋がっていたのですから、驚きました。
筋金入りのワル
殺されちゃったのは、いかにもワルな詐欺商人の男。
ジョニー・デップが演じると凄みがあって、これがまた怖いの何乗って。
骨董品売買で成功し、プチ金持ちとなったジョニー・デップでしたが、仲間から妬みの対象ともなり、敵を増やす一方。
pしまいに命取るぞみたいな脅迫めいた手紙をもらっちゃったり。
で、本人も相当軽快していたのですが、まさか列車内で刺客に襲われるとは本人も想像していなかったのでしょう。
しかも殺傷傷が11箇所。相当恨まれていたんですね。
立ち上がったポアロ
この殺人事件解決に向けて、列車オーナーから懇願されて渋々了承したポアロ。
まずは事件当時のアリバイ調査を進めていくという非常にベーシックな所から始まります。
が、これは表向きで、彼らのバックグラウンドの確認やら筆跡やら、色々な事を調べ上げていきます。
ジョニー・デップはまさかのあの犯人
殺されたジョニー・デップの身元を調べたら驚愕の事実が。彼、謎の骨董屋というのは仮の姿で、その昔幼女誘拐殺人事件で全米を震撼させた犯人その人だったのです。
何と警察の手を逃れ、のほほんと逃亡生活を送っていのです。
そして、この事件の犯人ということで、ポアロの推理もかなり切れを増していき、犯人をジワジワと追い込んでいくのです。
二転三転するにせ犯人に振り回せっぱなしでしたが、最後の結末にはただ驚くばかりでした。